肥宝館 -貧すれば丼する-

★閉店★ 【千葉 松戸】 蝙蝠「醤油特製ラーメン(880円)+ライス(100円)」

油そばの名店「兎に角」の新ブランドは家系?

松戸駅東口そばに2018年5月にオープンした「蝙蝠(こうもり)」へ。こちらは、同じく松戸にある人気店「兎に角」の、初となるセカンドブランドである。両店舗の距離は200mほど。油そばが人気の「兎に角」に対し、「蝙蝠」は家系インスパイアの濃厚豚骨ラーメンが看板メニュー。ちょっと意外なコンセプトだ。

「蝙蝠」があるのは、2018年3月末までの8年間、家系の人気店「じゃん家」が営業していた場所だ。その跡地に兎に角ブランドの家系とは…。兎に角のご主人・山田栄行氏によると「お気に入りの“じゃん家”が閉店すると聞き、それなら自分たちで家系を作ろうと、本店とは全く違うコンセプトの店を立ち上げた」とのこと。なるほど。

メニューは「濃厚ラーメン」と「油そば」の2種。それぞれ醤油と塩が用意されている。油そばは、兎に角の一杯とはまた違いジャンクな感じで気になるのだが、今回は看板の「濃厚ラーメン」を醤油・特製でオーダー。なお、創業当初は濃厚ラーメンに味噌もラインナップされていたのだが、8月現在は販売を休止している。

スープは吉村家を彷彿とさせる、醤油のカエシが立ったもの。獣臭は抑え目だが、デフォルトで鶏油がやや多めか。麺は「兎に角」の製麺機で打ったという自家製の中太麺。さすがモチモチで旨い。特製にすると、バラロールと肩ロースの2種のチャーシュー、味玉、海苔3枚、ホウレンソウ、白髪ネギがトッピングされる。

チャーシューも味玉も、さすが兎に角ブランドと思わせる上等なもの。まさに人気店のノウハウが存分につぎ込まれた一杯だ。最後は卓上のニンニクを、これでもかと入れて完食。今回は家系インスパイアということで、普通のライス(100円)を添えたが、油そばと丼ものという組み合わせも試してみたいところ。

<店舗データ>

【店名】 濃厚ラーメンと油そばの店 蝙蝠 (こうもり)
【住所】 千葉県松戸市松戸1164-1
【最寄】 JR常磐線「松戸駅」東口徒歩3分

★休業を経て2019年夏に油そばの店として再開
★2021年11月28日から休業。そのまま閉店に。
★跡地には2022年12月26日に「ひしお亭」がオープン。

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