数ある東池袋系の中でも人気の「綾瀬 大勝軒」
東京メトロ千代田線・綾瀬駅の東口から北へ歩いて4分ほど。住宅街の一角にある「綾瀬 大勝軒」へ。ご主人の李和駿氏は元々、北綾瀬駅そばで「香源ラーメン」を営んでいたが、経営難でテレビ東京系の番組「愛の貧乏脱出大作戦」に出演。番組では北海道の「元祖海老そば 縁や」で短期修行し、その味を持ち帰った。
しかし2年後、番組とは関係なく東池袋大勝軒で修行しなおし、その味で勝負することに。2003年に暖簾分けを受け、その際に屋号も「綾瀬 大勝軒」とした。まあ、番組的には不義理をされたわけだが、今の味には定評があるので正しい判断だったのかもしれない。店内は仕切りを挟んで向かい合う形のカウンターに10席。
麺メニューは「もりそば」と「中華そば」の2軸。それぞれチャーシュー、生卵、茹で卵、のり、メンマ、ねぎ、もやし、特製玉ネギを追加トッピング可能だ。また、いずれもコクを最大限引き出した「こくもり」「こく中華」を用意。もりそばは「あつもり」も可能である。今回は「チャーシューメン(1150円)」を注文した。
着丼までは8分ほど。スープは細かな背脂の浮かんだサラサラの豚骨魚介醤油。豚骨の重厚な旨味に魚介のコクと香りが加わりスッキリと良い味に。カエシの塩味が強すぎないので優しい飲み口である。そこに合わせるのは店入口横にある製麺室で打った自家製の中太麺。モチモチした食感でスープとの相性は抜群だ。
券売機にも「普通のラーメン店の約2倍」とあるが、麺量はかなり多めである。私は大歓迎なのだが、小食の方は注文時にお願いすれば「1/2=少なめ」「3/4=やや少なめ」にも出来るので腹具合に合わせて調整を。「チャーシューメン」だと豚肩ロースの煮豚が6枚トッピングされる。厚切りで噛み応えがあって旨い。
ほか味玉が半分とメンマ、ナルト、海苔、刻みネギが乗る。卓上には黒胡椒、白胡椒、一味、自家製ラー油があるのでお好みで味調整を。またニンニクが欲しい方はスタッフまで。東池袋大勝軒の味を根底としつつ、ご主人独自のアレンジを加えた一杯、最後まで美味しく頂いた。昼時は並ぶ事も多いのでご注意を。
<店舗データ>
【店名】 綾瀬 大勝軒
【住所】 東京都足立区綾瀬3-15-16
【最寄】 東京メトロ千代田線「綾瀬駅」東口徒歩4分