奥戸街道でバランスのよい絶品鶏清湯を
京成押上線・立石駅の南口を出て、奥戸街道を環七方面へ約1キロ。奥戸二丁目バス停前にある「メンヤ シモヤマ」へ。ご主人は神奈川を中心にチェーン展開する「七志らーめん」で10年勤め独立。2018年12月に「シモヤマ」を創業した。濃厚豚骨白湯がメインの「七志」とは対照的なアッサリした一杯を主軸に人気を集めている。
店内はL字カウンターのみ8席ほど。麺メニューは基本的に醤油と塩、2種の鶏清湯の「そば」のみ。ただし毎週金曜は「煮干しの日」で、鶏ではなく煮干ベースの一杯を提供。麺類にプラス200円で「親子丼」か、ピリ辛の「鶏そぼろ丼」のいずれかが付くお得なセットもある。今回は醤油そばと親子丼のセットを注文することに。
待つこと6分程で、白い丼に黄金色の清湯が映える美しい一杯が登場。スープは鶏と水だけで作ったというが、表面にキラキラ浮かぶ上質な鶏油、焦がしネギのコクが重なり旨味十分だ。そこに円みのある醤油のカエシが合わさって絶品。中加水の中細ストレート麺も相性が良く、箸もレンゲも止まらない。
レアな仕上がりのチャーシューは豚肩ロースとバラ肉の2種。桜チップで燻製された逸品だ。刻みネギ、メンマも丁寧な仕事が施されており、非常にレベルの高い一杯である。セットの親子丼も、甘めの味付けで旨い。駅からは少し距離があるが、お昼時を過ぎても客が絶えないのは流石。次回はチャーシュー増しで啜りたい。
<店舗データ>
【店名】 メンヤ シモヤマ
【住所】 東京都葛飾区奥戸2-32-10
【最寄】 京成押上線「立石駅」徒歩18分