新橋の路地裏で広島B級グルメに舌鼓
新橋・第一ホテル東京そばに「広島式汁なし担々麺」の店がオープンした。こちらは高田馬場の広島風お好み焼き店「倉はし」のオーナーが手掛ける。2~3番手のメニューとして「汁なし」を提供する店は日本各地にあるが、広島では2000年代から専門店が急増し、ここ数年で「広島のB級グルメ」として認知されるようになったそうだ。
基本的には、辛味のある醤油ベースの濃いめのタレを丼底に入れ、食べる前に良く混ぜ、麺と絡めて頂くというスタイル。ちなみに「広島式」とはいうが、明確な定義はないそうだ。ただ、トッピングの青ネギと、シメに投入するライスは、ほとんどの店が用意しているという。味の要である唐辛子、花椒の量は、客の選択にゆだねられる。
こちらの「山椒家」でも辛さは4段階から選ぶことが出来る。山椒味⇒辛口味⇒大辛味⇒激辛味の順でステージアップ。今回は2段階目の「辛口味」に温玉をトッピング。肉そぼろと共に青ネギがたっぷりと盛られた丼相は、広島式の王道を外していない。細麺をタレやそぼろ、温玉とよく絡めて啜っていく。あ、これ旨いな。
2段階目なので辛さは控え目だが、それでも花椒のシビれはかなりのもの。細麺なのも手伝って、あっという間に麺を啜り終えてしまった。さあ、最後は「追い飯」だ。丼底に残ったタレと温玉を絡め、匙をねぶるように完食。別途提供された鶏スープでシビれた舌を落ち着かせようとするも、しばらく残る余韻。うむ、これはクセになる味だ。
<店舗データ>
【店名】 山椒家
【住所】 東京都港区新橋1-14-2
【最寄】 JR東海道線「新橋駅」徒歩2分
★2019年には閉店。残念…