かすみがうらの名店はセイロが印象的
JR常磐線・神立駅から北東方向へ約1.5キロ、歩いて22分ほど。県道141号=牛渡馬場山土浦線沿い、くりのみ自然幼稚園横にある人気店「まるしん 麺匠 きくのや」へ。元々は2008年5月に「○晋 和節中華そば」として創業。当時から節の効いた和風出汁の中華そば・つけそばが人気に。その後、屋号を変更し現在に至っている。
店内はカウンターが8席とセンターテーブルに8席の計16席。しっかり仕切りが設置されている。麺メニューだが、ラーメン類は太麺が「和節中華そば」と「こく旨味噌ラーメン」の2種を。また細麺は「初代まるしんラーメン」や「塩ラーメン」、春~秋限定で提供される山形のご当地麺インスパイア「冷たい鳥中華そば」をラインナップ。
一方のつけそば類は、人気の「和節つけそば」をはじめピリ辛味噌、中辛味噌、激辛味噌と辛味の効いたメニューも用意。麺量は小200gと普通250gが同料金、プラス50円で大盛350g、300円で特盛450gに増量することが出来る。なお麺類にはそれぞれチャーシュー、メンマ、太メンマ、ネギ、辛味噌団子を追加トッピング可能だ。
なお麺は温かい状態の「つけ温盛」にすることも出来る。ほかライスと水餃子も用意。今回は店の1番人気である「和節つけそば」を普通盛り(900円)で。また「チャーシュー2枚(300円)」を追加し注文した。着丼までは10分ほど。麺は木製で長方形の大きなセイロに盛られ、ひときわ目を引く。チャーシューは別皿での提供だ。
実は、いつか写真で見たセイロに心惹かれて訪問したので、何とも嬉しい対麺である。シャバっとして節が浮かんだつけ汁は、煮干や鯖節、昆布などをじっくり炊いた魚介出汁に豚骨白湯を重ねたもの。魚粉に頼っていないので嫌な生臭さやエグ味はなく、それでいて魚介がしっかりと香っている。さらに豚骨が旨味を下支え。
塩味よりも甘味がかなり強いが、嫌な甘ったるさはなく惹きこまれていく。その汁には大き目のダイス状にカットされたチャーシュー、メンマ、海苔、ナルト、刻みネギが入る。一方、セイロに盛り付けられた麺は大栄食品の特注品。ウェーブがかった太麺で食感はモチモチ。小麦の香りが良く、つけ汁との相性も抜群だ。
別皿のチャーシューは豚肩ロース肉の煮豚が2枚。程よくタレが染み、噛み応えがあって満足度は高い。卓上には白胡椒、黒胡椒、一味があるが特に使わず完食した。出汁と麺の旨みが一体となり、箸もレンゲも止まらなかった。知る人ぞ知る隠れた名店。ぜひ一度ご賞味頂きたい。次回はラーメン類か冷たい鳥中華を啜りに来よう。
<店舗データ>
【店名】 まるしん 麺匠 きくのや
【住所】 茨城県かすみがうら市宍倉6204-2
【最寄】 JR常磐線「神立駅」徒歩22分