東京育伸会*塾長ブログ*親子で学びを楽しむ為に出来る事

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家庭で取組む学習~国語~

2015-08-02 07:13:08 | 学習全般

昨日は中学生の作文第1回目を実施しました

作文が苦手な生徒さんが集まっただけの事あって・・・

これは大変だなというのが正直なところです

 

都立高校入試もそうですが、国語と言う教科で何を学習すべきなのか?が

わかっていません

国語が苦手な生徒さんに「なぜ国語が苦手だと思う?」と聞くと

「先生が何を言っているのか全く分からないから聞いてない」

との返事・・

他の生徒さんも

「分からないからネットの動画とか調べて見てる」

とのこと

生徒さん達が言っているのは国文法ですね

主に品詞の事を言っているようでした

しかし、実際都立高校入試で品詞はそれほど役に立ちません

それより大切なのは

文章読解力や語彙力の方です

 

私たち大人にとって当たり前に使っている言葉も中学生にとってはまだ耳慣れしていないですし

意味も分かっていない事がよくあります

昨日は延長授業になりましたが、作文を書ける状態ではありませんでした

高校入試の問題は

筆者の意見に沿って、実例を挙げて自分の意見を書く

という事ですが

まず、筆者の意見・主張が分からなくては、自分の意見も書けません

 

「筆者はこの文章を通して何を伝えたかったのか?」

という質問に生徒さん達は全員また読み始めます・・・

文章の書き出しに問題提起があり、文末に主張が来るのが入試問題では一般的です

その事を伝えても答えが出てこないし、答えようとして「朗読」を始めてしまう・・

これはもう作文うんぬんの問題ではありません

 

なんとか筆者が何を題材に書いているのか?を理解し

何を問題視しているのか?という所を理解していこうという所まではきましたが

また止まってしまいます

明らかにここを読めば分かると言う段落をヒントに出しましたが

それでも答えは出てきません

この状態では作文にはたどり着けませんから

まずはそのヒントとなる段落を要約する事にしました

 

殆どの生徒さんが文章を書き写しています

「要約って何?」と聞かれ・・・みなさん、中学生ですよね?とは言った物の

知らないなら仕方がありません

要約の意味を伝え、キーワードをホワイトボードに書いてスタートしましたが・・

10分経っても書けません

正直、キーワードを書き出した時点で書けるだろうと言う私の考えが甘かったのでしょうか

国語の苦手度が深い事をこちらが勉強させられました

15分が過ぎ、要約そのものをホワイトボードに私が書くと

なぜか生徒さん達から拍手・・・・

褒めてくれて嬉しいですが、次からは自分たちで書けるようになって欲しいですから

キーワードを入れないと筆者の主張が伝わらない事

言葉を短くする為に工夫する事等を伝え、次回も要約をする事にしました

 

いかがでしょう?学校のテストでは平均点以上をとっていても

入試とは関係ない事がわかりますよね

 

接続詞の問題でも止まりました

「つまり」という接続詞

私たちはその言葉があれば「まとめ」に入るんだとわかります

しかし、生徒さん達はそうではありませんでした

『「つまり」は前に書いた事をもっと詳しく書く』

という意見が多かったです

 

昨日一番ビックリした事は、あまりに生徒さん達が文章を読み取れないので

「もしかしたら、言葉の意味がわからないのかもしれない」と思い

「経済」ってどういう事?

と質問すると、みんな固まってしまった事です

それでは文章の意味も通じません

経済成長・経済破綻

文章中にそんな言葉が出て来たらもうわからなくなってしまうと言う事ですね

 

塾で国語を学習している生徒さんは3年生とそれ以外の少数の生徒さん

それでも、言葉の一つ一つを塾で教えていてはきりがありません

中学受験をする生徒さんは小学校時代にいやというほど四字熟語やことわざを覚えます

受験生のように勉強しろとは言いませんが、家庭で言葉に親しむ取組みがゼロに等しければ

子ども達はいつ言葉力を増やすのでしょう?

学校で国語を習うにしても、言葉の意味を一つ一つ教えてくれる訳ではありません

 

「せめて週に3日くらい新聞を読んだり、ニュースを聞いて、言葉の意味を理解する努力をしないと

いつまでも作文は書けないよ」

1時間の延長授業の終わりにそう伝えておきました

既に中学生です

小学生の書く作文からステップアップしていかなくてはならないこの時期

ご家庭でも意識して語彙力を増やす工夫をしてみてくださいね

読解力や語彙力は時間のかかる分野です

ご家庭での地道な取組みが大切です!!