しとしと雨がやまない最終日は
高校生の授業です
この授業で今年の夏の夏期講習が終了します
昨日は高2・3年生のセンター過去問を締めくくりとして実施し
今日は3年生がセンター数2bを実施
この夏、自分がどれくらい成長できたのか?
やはりテストをする事で、自分でも把握できますね
私や講師から見て、頑張っているな!と映る生徒さんはやはり伸びていました
センター数1aでは50点に届かなかった2年の生徒さん達が60点を超え
3年生は80点以上を出せるようになってきました
こうして目に見える成長はやはり夏が大きく
以降の支えになります
勉強と言う面で成長した夏ですが、私には少し不安が残ります
2年生にとっては大学選びが現実的になっていなくてはいけない時期だと思うのですが
「ただ勉強している」状態の生徒さんが多く
自分の将来に対する希望やビジョンがほぼ育っていないという事です
成績は伸びましたが、大学受験では自主性が勝敗を分けると言っても過言ではありません
与えられた課題をただこなしているだけでは期待以上の成果は見込めません
自主性がどこから出てくるのか?
ある意味「自立」と比例していると私は思います
自分の考えで行動する事が、広い意味での自主性です
学習において、生活において自主性を持って行動する事
これは大人にも言える事ですが、目標があると無しでは行動に差が出ますね
旅行に行くとして、準備をしない人はいないでしょう
準備はするけれど、行った先で忘れ物が多くて困ったりする人は
準備の段階で考察が足らない結果です
様々な事を予測して準備をしている人というのは
自分で考えて行動する事が出来ている人でしょう
大学を選ぶにあたり、人から情報をもらうという姿勢は、予測行動や考察に繋がりません
昨日はセンターを実施する前に生徒さん達に大学を選ぶという事がどういう事か?を
私なりにお伝えしました
大学入試というより、高校を卒業して進む路
それは「自分の人生のステージを決めるという事」
大学進学なのか、専門か、はたまた就職か・・・
それによって人生で関わる人の種類は異なり、生活も受ける影響も異なってきます
つまり自分の人生がそこで変わるという事
ここまで学生として勉学に励んで来た子ども達はこれから社会に向けて適合した人間になるべく
分岐点に立っているという事
その事にまだ気がついていない2年生はそろそろ考えなくてはならない時期でしょう
受験生を見ていると不思議な感覚になる事があります
模試の結果を見て、「次はこうしよう」「次までにこんな取組みをしよう」と反省点を見つけ
向上心を持っているのは良い事ですが、受験はいつまでも続く訳ではない事を忘れている?と思う瞬間です
特に高校受験に向かう中学3年生でよく感じますが
受験生活に慣れてしまい、その先を見る事を忘れてしまうといった現象です
この現象は親にも言える事で、いつまでも子どもが子どもであると勘違いしてしまう
徐々に社会に適合できるように促して行くのではなく
何時迄も子どもが学生でいるような錯覚で対応してしまう事です
面倒見が良すぎるのが今の親の傾向なのでしょう
学力だけ無く、精神も成長させるべく
大学選びは自分の将来を自分で考え、自分で調べるくらいの事をさせて行きたい物ですね
私の娘も今高3です
彼女が選び出した路は、私が思い描いていた物とは違いショックを受けました
しかし、交換条件を出してその路に進む事を受け入れました
娘の場合、自立が少し遅かったと思いますが
それでも自分で自分の将来を考える事が出来るようになった事を
親として嬉しく思わなくてはいけないと
自分に言い聞かせ、今は応援しています
子育てに答えはありません
子育てほど難しい事もそう多くはないでしょう
子育てに真剣に向き合う
これからもそんな親の一人でありたいと
夏の終わりに感じています