東京育伸会*塾長ブログ*親子で学びを楽しむ為に出来る事

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我が子の受験で親は何をする?

2015-08-21 15:48:07 | 学習全般

我が子がいよいよ受験となった時、親として何をしてあげられるか?

私は中学受験に向かう我が子に何かしてあげられたか?と振り返ったとき

良い親だったとは言えないと思いました

朝から寝るまで勉強・勉強

日曜日等の休日も半分遊び、半分勉強という生活を強制して

塾と家庭教師をつけ、背中を押し続けました

おそらく、中学受験をするご家庭のほとんどがこうした生活を送っている事でしょう

良い親かどうかはわかりませんが、一生懸命応援している訳ですが

子どもの目から見たらそれを望んでいたのでしょうか

 

高校受験の時も一生懸命応援しました

塾を掛け持ちし、具合が悪い時は学校までも送り迎えをし

問題集を買いに書店を年中出入りして、情報集めにも取り組みました

模試の結果を穴が空くほど見つめ、計画の練り直しや子どもの生活の一部始終を管理する勢いで

合格に向けて取り組みました

文化祭や説明会にもあしげく通い、子どもに少しでも高い目標を持たせようと必死でした

ほとんどの子どもはこうした親の行動を受け入れがたいでしょうね

 

そうした親の気持ちや行動が悪いとは思いません

ただ、そうしているうちに本当の目的を忘れてしまい、その先にあるビジョンを見失いがちです

 

私は我が子に優秀な頭脳を持って人生を過ごして欲しいと思っただけでした

感情に流され浅はかな考えで、人生の選択ミスをしたりチャンスを逃してしまったりする事のないように

自分の手で幸せを摑み取れるように・・転んだ時は自分で立ち上がれるように・・

それが、我が子に教育を受けさせる本当の目的でした

 

ある方のブログが目に止り、読み進めるうちにビックリしました

そして、そんな考えやご家庭もあるんだという事に複雑な気持ちになりました

 

我が子を私立中学に行かせる為に奮闘されている話でした

しかし、中学受験をすると言う事の目的や理由が何もなく、ただ受験して欲しいという希望だけがそこにある

ような印象を受け、お子さんは辛いのではないかと人ごとながら想像してしまいました

私がそう受け取った理由はそこに書いていないからではなく、むしろ

どういった取り組みをしているか?が書かれていた事を読んでそう思ったのです

具体的な事はここには書けませんが

中学受験を始めとする我が子の受験とは、どれほど大変か、何が大変なのか、を少し具体的に書いてみます

 

思い立ったら!と出来る事ではありません

そうだ!受験しよう!!と思ってもそれまでの取り組み次第では希望するレベルに届きません

なぜ受験をするのかという意思を明確に!

子どもは口ではわかったと言っても、なぜ受験しなくてはならないのかは大人ほど理解していません

受験する明確な理由や意思をまずは親御さんがはっきりと示せなくては子どもが辛い受験を乗り越える支えになりません

自主性で乗り越えられる物ではありません!

塾には行っているけど、家で全く勉強しないんだから!!と塾に通わずに受験に向かおうとするのは浅い考えです

塾には入試から遡ったカリキュラムがデーターとしてあり、そのデーターをもとに今やるべき学習内容が示されます

家で自習しないのは自覚がありませんが、だからと言って教わらずに自習しても理解の幅は広がらず遅れをとる一方です

今学習している難易度について来れているのか、取りこぼしはないか?などはご家庭では判断がつきにくいです

子どもの精神状態を健康に維持する!

受験には様々な我慢が強要されますね、遊ぶ時間や家族旅行、時には睡眠時間も削り、病気で寝込む事も出来ません

そうした制限付きの生活を送っている子どもの精神状態は不安定で、親から見ると「やる気がない」とか「甘えている」と

映る事もあります。しかし、自衛本能で精神状態のバランスを保つ為に休憩している場合もあり(本人も気がついていないでしょうけど)

常に頭ごなしに叱るのではなく、最近無理していないか、栄養バランスは整っているか?など吟味して生活や精神状態のバランスをとる

事も必要でしょう

 

ざっと書きましたが、実際のところ実践するのは難しい事ばかりです

急激な追い込みに耐える精神状態を持っているお子さんはそれほど多くはないでしょう

中学受験をしないとしても、高校受験は誰にでもあります

普段からの取り組みが一番大きなウエイトを閉めますから、普段から・・受験期に入るもっともっと前から

親はその時の事を考えて環境や経済的な事を考えておかなくてはなりません

経済的な事を言えば塾は確かにお金がかかります

利益重視の企業から昔ながらのボランティアまで様々ですね、通信や今はネットでも学習が出来る時代です

上位や難関を狙えば狙うほど負担が増えるのは今の日本のシステムだと思います

しかし、教育とは「人から人へ」と繋がっていく物ではないでしょうか

難しい数式の解放だけがその人を成長させるのではない

その解放を学びながら人としても成長しなくては本来の目的は達成出来ないと私は強く思っています

我が子の受験で親は何をするのか?

もっともっと深く考える必要がありますね