今日はある生徒さんの話をしたいと思います
というのも、中学生のご家庭と面談をしていて当時の事を思い出したり
生徒さん本人の言葉に喜んだりしている今日この頃だからです
H君としましょう
彼がこの教室に来たのは中学2年の秋の事でした
当時、個別指導が主流でしたのでクラス指導はしていませんでした
彼は個別指導の塾で嫌な経験があったらしく、始めは拒否していましたが
あっという間にこの教室に慣れ、もともとの素直な性格が成績に反映していきました
成績と言えば、学校の成績は全く普通で(失礼!)よくもわるくも、本当に普通の学力でした
私にとって入塾時に普通の学力があれば十分なのです
当教室の講師陣がサポートすれば必ず伸びるからです
そして、先ほども書いたように素直な性格であれば初めてのVもぎの偏差値等は気にしません
勉強に対して抵抗の強かったH君はなかなか受験体制には入りませんでした
塾で習っている教科は登り始めましたが、その他の教科が思うように伸びません
そして学校の内申をあげる事に力を注ぎます
3年生になってから、それまで3だった教科を4にする事は簡単ではありません
東京の方ならわかると思いますが、3の範囲が広すぎるのです
しかし、H君は最後の成績で内申をあげる事に成功しました
その時の嬉しそうな顔は今でも思い出します
偏差値60を超える高校に進学し、そして今、大学受験に向かう時期になり
私や講師とも大学進学に向けた会話が増えて行きました
大学進学に向け、まだ明確に志望校は決まっていませんが「上を目指す」という事だけはハッキリと決まったようです
先日は「何大を目指すとかはまだ決まっていないけど、出来る限り上を目指して頑張るよ。」
と話してくれました
そして昨日は
「今、必死に勉強と向き合う3年生が同じ空間にいてくれて良かった。3年生がこうして勉強しているうちに
隣で勉強して、その集中力やペースなんかを学んでおける。少し遅かったかもしれないけど、その事に気がつけて良かった。」
と言うのです!
H君の高校は習熟度別のクラス分けになっています。前回の定期考査ではクラス1位をとりましたが、全く緩む気配を見せず
今は毎日塾で5・6時間ほど勉強しています
今回のH君の言葉と行動は私にとって本当に嬉しい出来事です
やらされていた時期から自らの意思でやる時期にシフトしました
支えて下さっているご両親に彼が心から感謝する日は近いですね!!
面談をさせて頂く中で、「お子さんを信じてあげて下さい」とよく私は言います
もちろんこの言葉はお子さんがこの塾を嫌いではない確信が持てる時限定です
この塾を好きでいてくれる限り、伸ばして行く自信があるからです
そして成績を伸ばす事だけが私の目的ではありません
自らの意思で上を目指す子に育てる事
学力だけでなく、人としても上を目指す子に育てるお手伝いが出来れば本望です
自らの意思で学ぶようになるのに”これ”と言った切っ掛けは無いのかもしれません
日々の生活の中に、その環境に、いつも目にしている物の中にあるのかもしれませんね
スイッチを切り替えるのではなく、だんだんとシフトされて行く
そんな自然なスタイルで
上を、上を目指す意欲を育てて行きたいと思います