受験を専門にする進学塾には今大きな変化が必要とされているようです
入試スタイルが形を変えるべく水面下で動き出しているからです
先日は大手教材会社の担当さんが年末のご挨拶にいらしてくださり
今年1年を一緒に振り返り、また来年についてのお話を聞かせてもらいました
教育全体で言うとやはり学力の2極化は進んでいます
塾教材はこれまでよりも易しいもの、簡単な問題から慣れる為の開発に力が注がれています
英語は教科書の文章を教材に抜粋して載せるなどして定期テスト対策が行い易いように
という工夫も増えています
国語も記述がほとんどになり、質問に明確な解答を書く練習量が増え
基礎からの演習をする為の問題集になっています
その一方で、新しい入試スタイルに対応すべく同じ文章を用いたとしても
質問の傾向を変えるなどの対策をしているそうです
これから数年間、高校・大学入試はこれまでのスタイルを変えてゆくわけですが
なにが?どうかわるの?
というところがご家庭ではなかなか見えてこないと思いますので
ちょっとご説明しようと思います
公立中高一貫校問題をご覧になった事はあるでしょうか?
「適性検査」と呼ばれるスタイルです
算数と理科で一つ
国語と社会で一つのテストになっているのですが
そのような混合型のテストがこれから更に常用となっていく
と言えばわかり易いでしょうか?
専門的に1教科特科型よりも、オールマイティな知識と発想が求められると言う事です
昨日担当の方が例えを用いて話してくださりました
Q・同じ量の水の入ったビーカーを2つ用意します。一つには砂糖を、もう一つには塩を溶かしました。
塩の方が多く溶けたのを見た小学生が「なぜ塩の方が多く溶けるのか?」と質問してきました。
小学生にもわかるように専門用語を使わずに説明しなさい。
おそらくこんな質問はこれまでなかったのではないでしょうか?
数年前、ある私立中学入試で、ドラえもんについての問題があり話題になった事がありますが
そうした問題や適性検査の延長線上になってくる問題が大学入試でも使われるのだと言います
センターがなくなるだけでなく、問題の傾向が変わるという大きな変化に伴い
学校の定期テストも次第に傾向を変えて来ると考えられます
実際11月に行われた公立の定期テストはこれまでと少し違ったように感じます
来年からの教科書の改訂では、質問の形式が変わってるとの話も聞く事が出来ました
こうした変化に対応するには指導側の柔軟な対策が必要でしょう
現在、高校生は小論文の授業の中で
思考力・発想力・表現力を鍛えています
正確な知識を持った上で、知識を駆使して相手に意思を伝える事
相手の意見を正確に受け取り、問題解決に導くなどの力を育成しています
こうした思考力を伸ばすには時間がかかりますよね
今後の入試スタイルを考えたとき、低学年の頃からこうした力の育成が重要となって来るでしょう
より正確な知識に加えた豊かな思考力などです
ご家庭での対策も変わってきます
「勉強しなさい」だけでは結果が出ない時代になる
ということは確かですね