予告編ではあまり食欲をそそられなかったのですが、ゴールデングローブ賞の受賞と、今日会った税理士さんがフェイス・ブックをやっていると聞いたので、見たくなりました。
フェイス・ブックの創始者、マーク・ザッカーバーグを描いた作品。ハーバードのコンピュータおたくが、いかにして史上最年少の億万長者になったのか、何を求めそして何を失ったのか。実在の人物を映画にするときは、功罪評価がある程度定まった過去の人を描くことが多いですが、今現在の人(現在26歳)を、罪の部分を含めて描くということは、珍しいのではないでしょうか。
監督はデヴィッド・フィンチャー。「セブン」(1995)や「ベンジャミン・バトン」(2008)では、非凡なのは分かっても好きにはなれなかったのですが、今回の映画は、ファースト・シーンからラストまで、すべての場面で全く緊張が緩むことがなく、それでいてイヤなやつだと思っていた主人公にラストでは感情移入してしまうという、秀逸な作品になっています。誰かがフィンチャーをヒッチコックに例えているのを読んだことがありますが、その意味が少しだけ分かった気がします。
フィンチャーの次作は、ダニエル・クレイグ=007の「ミレニアム」、スウェーデン映画のリメイクですが、今から楽しみです。なお、「ミレニアム」のヒロインに抜擢された新進女優ルーニー・マーラは、今日のソーシャル・ネットワークにも重要な役で出演していました。
さっき知りましたが、ソーシャル・ネットワークは、アカデミー賞でも監督賞など8部門にノミネートされたことが今日発表されました。