1年間にわたって懐かしい名作をたくさん見せてもらった、第一回午前十時の映画祭の50本の上映が終了しました。来週から第2回の新たな50本の上映が始まります。
キネマ旬報からのこの映画祭の本が出されましたが、その裏表紙にシナリオセンターというシナリオライターの学校の広告が出ており、そこに次のような問題がのっていました。
(問題)この名画の脚本は誰が書いたのでしょうか、線で結びなさい。
ウエスト・サイド物語 ・ ・イアン・マクレラン・ハンター
ローマの休日 ・ ・グレアム・グリーン
明日に向かって撃て! ・ ・ウィリアム・ゴールドマン
羊たちの沈黙 ・ ・アーネット・レーマン
太陽がいっぱい ・ ・テッド・タリー
天井桟敷の人々 ・ ・ポール・ジェゴフ
第三の男 ・ ・ジャック・プレヴェール
すべて今回の50本に入っていた映画ですが、私が即答できたのは、第三の男のグレアム・グリーンだけでした。
もっとも、この問題は答えを線で結ぶ形式なので、推理で解くことはできます。
イアン・マクレラン・ハンターの名はうろ憶えでしたが、ダルトン・トランボが赤狩りで仕事を追われていた時代に借りた名前として記憶の片隅にありましたので、ローマの休日。もっともイアン・マクレラン・ハンターは架空の名前ではなく、別の実在の脚本家の名前なので、問題としては少し不適切問題かも。
太陽がいっぱいと天井桟敷の人々はフランス映画です。リストの中のフランス的名前は、ポール・ジェゴフとジャック・プレヴェール。ここでジャック・プレヴェールが天井桟敷と、これもかすかな記憶で結びついていて思い出されたので、ポール・ジェゴフの方が太陽がいっぱい。
羊たちの沈黙の脚本家は今まで一度も意識したことがなく、リストの中で全く記憶の片隅にもない名前テッド・タリーがそうだと判断。
ウエスト・サイド物語と明日に向かって撃て!の脚本家はかつて意識したことがあるので、かすかに記憶にあるウィリアム・ゴールドマンとアーネット・レーマンが、それぞれどちらかの脚本家であるはず。ここはほとんど勘でウエスト・サイド物語がアーネット・レーマン、明日に向かって撃て!がウィリアム・ゴールドマン。
一応全問正解で、なんとか面目を保ちました?? 映画ファンを自認し、脚本が大切だと常々言っているのに、監督に比べて、脚本家はあまり意識していなかったということに気づき、自分でちょっと驚きました。