昨日は少し脱線しましたが、文科省の発表を見る限り、東京での被曝は心配ないので、9月の国際学会には海外から多くの先生方に来てほしいというのが、昨日のブログの本来の趣旨です。
”学校において年間1ミリシーベルト以下を目指す”という方針について、7/20に文科省からコメントが出ていました。
福島では、東京や神奈川とは事情が異なります。福島県双葉郡の現在の1.5マイクロシーベルト/時が1年続くとして、学校に行くのが200日、1日8時間、屋外にいるのを3時間(文科省は屋内にいるときの係数を0.1としています)で計算すると、年間2.5ミリシーベルト(学校以外の時間も入れると4.3ミリシーベルト)になりますから、福島ではこの目標を達成できないかもしれません。
自然放射線(大地からの放射線や宇宙線)の世界平均値が年間2.5ミリシーベルトだそうなので、2.5ミリシーベルトは、高い値ではないのかもしれませんが、被曝は空間線量率だけでは評価できないので、福島の子供たちに対する対策は、何よりも優先してやっていただきたいです。
もちろん東京や神奈川でも、できるだけ子供たちによけいな放射線を被曝させない方がいいに決まっています。私が小児副鼻腔炎にできるだけレントゲンを使わずに超音波検査を行うのも、それが理由です。でも、必要以上に心配するのも、よくありません。私たちは、情報を吟味して不必要な被曝は避けつつも、何もかも心配してやめてしまうのではなく、いろいろな活動を積極的にやっていきたいものだと思います。