横浜市都筑区耳鼻咽喉科

南山田(センター北と北山田の間)の耳鼻咽喉科院長のブログ。

親愛なる君へ(Dear Jhon)

2011-10-09 23:23:37 | 映画・テレビ

ここしばらく忙しかったのですが、今日は何も予定のない休日、午後に久しぶりに映画を観ました。あれほど頻繁に行っていた映画なのに、3月11日以降ほとんど行っていませんでした。TOHOシネマズ横浜が、震災後かなり長い間閉館していたこともありますが、他の映画館で観ることもできたのに、あまり観に行く気になれなかったのです。

”親愛なる君へ(Dear Jhon)”。”君に読む物語”のニコラス・スパークスの小説を原作に、ラッセ・ハルストレムが監督。“ギルバート・ブレイク”、“サイダーハウス・ルールズ”などの傑作に比べると、最近調子を落としていたラッセ・ハルストレム監督が、久々に彼らしい作品を撮りました。米国では、それなりにヒットしたのですが、評論家の評は辛く、日本での公開のされかたもかなり冷遇されたものです。しかしこの映画は、愛を描いた佳作です。

ラッセ・ハルストレム監督が、単なる若い男女のラヴ・ストーリーを撮るわけがなく、愛といっても若い男女の幼いが純粋な愛から、二組の父子の愛、隣人への愛まで、2時間に満たない時間の中で描かれ、すべてが心に迫ります。若い主人公たちも、つらい経験を経て大人になりますが、この映画は若い人たちより大人の方が、感銘を受けるかも知れません。米国の評論家は、類型的なストーリーに盛り上がりのない演出と酷評したと伝えられますが、否応のない孤独や、苦痛を伴っても持ち続ける愛が、静かに描かれ、わたし的には、かなり評価の高い映画です。

主役のふたりは、チャニング・テイタムとアマンダ・サイフリット。チャニング・テイタムは戦争アクション映画などで主役もやっているようですが、わたしの守備範囲ではなく、はじめて見ました。この映画の彼は、強靭な兵士の肉体の中のナイーブで純粋な精神を、みごとに体現していました。ソダーバーグ監督の彼の次回作が楽しみです。アマンダ・サイフリットも初見です。

 

 

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フロッピーディスク

2011-10-08 23:50:22 | 院長ブログ

先週からほぼ毎日続いていた会議会合も水曜日で一段落。水曜日は、都筑区耳鼻咽喉科医会の会合だったのですが、いろいろと情報交換した中で、フロッピーディスクの製造が3月で中止になっていたことを知りました。

はじめて買ったコンピュータの記憶媒体はカセットテープ。次に買ったのは、8インチのフロッピーディスク。この当時は、記憶容量は小さいのに、ドライブはばかでかくて高価でしたが、それでも画期的な発明であると驚いたのを記憶しています。その後フロッピーは、5インチ、3.5インチと小さくなりました。

わたしはレセプトの請求を、フロッピーで行っており、オンラインは見送っていたのですが、搦め手からの攻めで、そのうちオンラインにせざるを得ないのでしょう。でもとりあえず、しばらくはフロッピーを使うので、少し確保しておこうとAMAZONに注文し、それが今日届きました。

十数年前から、論文の投稿にはプリントアウトした原稿だけでなく、フロッピーディスクでの提出も求められるようになり、当時からMacにはもうフロッピーが標準装備でなくなっていたため、わざわざ外付けのフロッピーディスクドライブを購入しました。それも、最近はCDでの提出に変わっています。

フロッピーの時代は、ずいぶん長く続きましたが、いよいよその役目を終えます。

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Steve Jobs 1955-2011

2011-10-06 20:44:41 | 院長ブログ

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ノーベル生理学医学賞

2011-10-04 06:44:45 | 院長ブログ

昨日ノーベル生理学医学賞の受賞者が発表されました。iPS細胞の山中先生も候補にあがっているという前評判でしたが、受賞を逃しました。山中先生が受賞するのは、iPS細胞が何らかのかたちで、臨床に役立つ成果を実際にあげてからでも遅くはないかも知れません。

受賞したのは、自然免疫にかかわる大きな発見をした3氏でした。自然免疫は先々週の国際鼻科学会でも大きく取り上げられて、私も最近にわか勉強をしていたので、この3氏の受賞はなるほどというところです。

ボイトラー教授は、”TLR4(トールライクレセプター:自然免疫で活躍する受容体)の遺伝子を欠損させたマウスは、LPS(グラム陰性桿菌の内毒素)を注射されても生きのびる”ということを発見し、この分野に大きく貢献しました。当時兵庫医大にいた阪大の審良先生も、同様の研究をしており、タッチの差で発表が遅れたという裏話も最近知りました。わずかの差で、今年のノーベル賞は、日本人が受賞していたかも知れないのです。審良先生は他にも、今回の受賞者の中に入っていてもよいような、いや入っていなければいけないような、多くの業績をあげているので、非常に残念です。

ホフマン教授は1996年、ショウジョウバエから見つかったTollという遺伝子が、カビの感染と戦うときに活躍するという、画期的な発見をしています。これが、この10年あまり急速に進歩した自然免疫の研究の先駆けとなりました。

スタインマン教授は、抗原提示に重要な働きをする樹状細胞の名付け親です。1973年に名付けられましたが、マクロファージの一種だと片付けられていたのが、最近になってその重要性が注目されるようになりました。実はスタイマン教授は、癌で、樹状細胞を利用した治療も受けていたとのことですが、受賞の発表のあとになって、3日前に亡くなっていたことが、家族から公表されました。ノーベル賞は、亡くなった方は受賞できない決まりですが、発表の時点では死亡が知られていなかったことから、スタインマン教授の受賞の取り消しはしないとのことです。

山中先生と審良先生には、共通点があります。おふたりとも、研究者になる前に、臨床医のご経験があるのです。山中先生は整形外科、審良先生は内科医でした。もしかしたら、おふたりの画期的なお仕事のアイディアに、臨床医としての発想が役立ったのではないかと想像しています。 山中先生は現在、iPS細胞を臨床に役立てることに懸命に取り組まれており、まず医薬品の開発への応用が実用化されると思われます。審良先生は、今回受賞できなかったことで、ノーベル賞を受賞する可能性はなくなったかも知れませんが、先生の業績のすばらしさには、変わりありません。

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斉藤投手プレーオフ初勝利

2011-10-03 20:39:47 | スポーツ

先週金曜から続いている、医師会関係の仕事や会合が、今日は中休みです。

今日、少し嬉しかったのは、メジャーリーグのプレーオフ、ミルウオーキー・ブリューワーズの斉藤隆投手の好投。同点で登板した6回の1イニングを無得点に抑え、その裏味方が5点を入れて、勝ち投手になりました。リリーフピッチャーの勝ち星は、あまり意味がないかも知れませんが、今まで斉藤投手はプレーオフにはいい思い出がなく、勝ち星も今日がはじめてです。

2006年の渡米以来、斉藤投手の所属チームは、ドジャース、レッドソックス、ブレーブスと変わってきましたが、2007年のドジャースを除いて、毎年プレーオフに進出しているのです。しかし彼自身は故障などでプレーオフでは活躍できませんでした。彼が一番凄いピッチングを見せ、オールスターでも投げたた2007年だけ、チームはプレーオフ進出を逃しているのです。

ミルウオーキーという都市は、”ミュンヘン、札幌、ミルウオーキー”という、サッポロビールの宣伝で知りましたが、ビールの産地として有名なのだそうです。ブリューワーと言うのも”醸造者”と言う意味で、ビールにちなんでいます。プリンス・フィルダー(阪神にいたセシル・フィルダーの息子)とブラウンという強打者を擁し、サイ・ヤング賞投手のグリンキーの補強で先発も充実しました。今年の斉藤の役所は、今期急成長したクローザー、アクスフォードと、エンゼルス時代に脅威の三振奪取率でK・ロッドと呼ばれたセットアッパー、フランシスコ・ロドリゲスに次ぐ、リリーフの三番手といったところです。

41歳になり、2007年のように三振の山を築くということはできなくなりましたが、スリーアウト目は、150kmの高めのストレートで空振りの三振を奪いました。この調子で、ワールドシリーズまで行ってほしいものです。

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