元外資系企業ITマネージャーの徒然なるままに

日々の所感を日記のつもりで記録

内田樹著「街場のメディア論」読了

2014-08-04 22:13:19 | 読書
この本は2007年に自らが教授を務めた神戸女学院大学での講義を元に著作化した本。新聞やTVに関してのメディア論は今もって通用する卓権。ただそれから7年も立つのに相変わらず崩壊(中身はずっと壊滅的に崩壊しっぱなし)しないのは、ミドルメディア(マスメディアとパーソナルメディアの中間)が十分に育たなかったせいか?欧米の新聞は発行部数が数十万だから、マスメディアでありながら、実際上はミドルメディアなのだろう。(ミドルメディアとは、スポンサーとか政府のご機嫌を気にせず有る程度真実を報道出来るメディア)だからクオリティが保てる。ただここへ来て加速度的に新聞の発行部数が激減しTVの視聴率が落ちているのは、SNSの発達がミドルメディアの役割を果たしているからだろう。ツイッターと言う新しいジャーナリズムに、ますます期待したい。それにしても、相変わらず素晴らしい内田節である。


好きな事を仕事にしよう。出来れば誰でもそうしたいが、生活の為に働く現実。

2014-08-04 17:01:06 | Web記事
好きな事を仕事にしよう。出来れば誰でもそうしたいが、生活の為に働く現実。それにしても凄すぎるこのサイトの名前「馬鹿ですよ.com」、絶対に日本人が絡んでいそうな気がする。
自分のキャリアを開発する為の10の方法。ただ転職しながらキャリアアップして行く欧米と転職はマイナス要因となる日本ではそもそも考え方が違うので難しい。ただ自分を高く売るためのコンピテンスの開発は必須、勉強しないとお金を稼げない。ダメな上司を持った時や職場で恵まれない時はチャンスだ。神様が自分を見直す時間を与えてくれたのだ。乗り越えられない試練は与えない。

http://www.bakadesuyo.com/2014/08/fulfilling-career/

(SLS - 7) ユーミンの車ソングス

2014-08-04 16:10:49 | ショートショート
ユーミンの車をモチーフにしたソングスが好きだ。ただ好きなだけではなく、私と彼は実際にその道を走ってみる。この実走りにはまるきっかけになった最初の曲は「中央フリーウエイ」だ。彼の車の助手席に乗って実際に中央フリーウエイ、すなわち中央自動車道を調布ICから乗って八王子方面に走ってみる。おお、確かに右手に東京競馬場が現れ、左手にサントリーのビール工場が現れた。ビール工場は思っていたよりずっと大きい。 「おお、大きいねビール工場、想像していたよりはるかに大きい。」彼が言う。歌に出てくるように窓を開けて風をもろに当たって走っているので聞こえないふりをする。ユーミンはきっと外国製のオープンカーなんだろうなと思いながらも、とことん真似をする。
「哀しみのルート16」を聞いた後は、国道16号線を横浜から八王子まで走ってみる。めちゃ混みの渋滞に巻き込まれ歌の感傷に浸る暇もない。
「こりゃ夜中に走らないとダメだね」彼が言う。交通量の多い基幹道路なので、景色はつまらないし渋滞だし、私はすっかりルート16には興味がなくなってしまった。
「埠頭を渡る風」を聞いた時は、二人とも「これは本牧ふ頭じゃない」と意見が一致した。首都高速湾岸線に乗って大黒埠頭を抜けて横浜ベイブリッジを抜けて本牧ふ頭へ。
「降りて見る」
「いや、何か怖そうだからやめよう」と私。昼間ならまだしも夜遅い時間では、密輸組織がいそうだし、ギャング団がいそうだし。
三渓園の辺りでゆるい右カーブ、それを利用して彼にたおれてかけてみた。
「変な顔」彼は歌詞にあるように横顔で笑った。とても幻滅して別れたくなるくらい変な顔だ。普通に笑えばいいのに、口の左側だけ上に無理に押し上げて歯を見せて、左目は半分閉じるように笑った。
まだ横顔で笑っているので、彼に倒れかけるのをやめた。彼は私に正面に顔を向けて笑った。
「どうだった?俺の横顔で笑った顔は?」そう言ってる彼の無邪気な笑顔が好き。