私はITのソリューションを提供する会社でプロジェクトマネージャーをしている。最近のトレンドはクラウドサービスの提供、ユーザ側は特に何も用意する必要がない。ハードウエアもアプリケーションも全てプロバイダーの私の会社が提供する。お客様はインターネットへの接続環境さえ用意してもらえればいい。
経験豊富な私が、あろうことかお客様の中でも一番若く経験の浅いSEのB子に一目惚れしてしまったのである。しかもこいつ完全に文系出身じゃないかと思える質問をして会議を白けさせる。顧客側の責任者も困ってしまうような、ド素人質問をするのである。
そこで彼女からの勉強をしたいと言うリクエストに応じて一緒に晩飯でも食べる機会が増えた。向こうから誘ってくれるのであるから、相手にその気がないとはいえ、これは私にとって願ってもない事である。好い加減、もう理解しているだろうと思える7回目のデート(私にとってはデート、彼女にとってはプライベートレッスン)で、
「いまいちクラウドって良くわからないです」と彼女。(マジか?と思ってしまいます。)
「では簡単に説明しましょう。アラジンと魔法のランプに出てくる何でも願いを叶えてくれる魔神だと思えばいいんです。例えばあなたの夢は何ですか?」
「えっ私の夢ですか?毎日毎日残業で疲れちゃって、タイのパタヤビーチでのんびりしたいわ」
(何故タイのパタヤビーチなのか?)
「かしこまりました、このプロジェクトが終わったら、私が連れて行って差し上げます」
「本当?嬉しいわ。今の安アパートからマンションに越したいし」
「かしこまりました。私のマンションに一緒に住むのはいかがでしょう?」
「一緒に住むのはちょっと、、、これってクラウドなんですか?」
「そうですよ、私があなたに捧げるクラウドサービスです。終身契約でして、万が一私が先に死んだ場合は、その時点で無効になりますが?」
「それで?」
「如何でしょう?契約いたしませんか?もちろん無料です。」
「私、文系出身で難しい契約はわからないの、もっと簡単に説明して下さい。」
「だから結婚しようと言っているんです」
経験豊富な私が、あろうことかお客様の中でも一番若く経験の浅いSEのB子に一目惚れしてしまったのである。しかもこいつ完全に文系出身じゃないかと思える質問をして会議を白けさせる。顧客側の責任者も困ってしまうような、ド素人質問をするのである。
そこで彼女からの勉強をしたいと言うリクエストに応じて一緒に晩飯でも食べる機会が増えた。向こうから誘ってくれるのであるから、相手にその気がないとはいえ、これは私にとって願ってもない事である。好い加減、もう理解しているだろうと思える7回目のデート(私にとってはデート、彼女にとってはプライベートレッスン)で、
「いまいちクラウドって良くわからないです」と彼女。(マジか?と思ってしまいます。)
「では簡単に説明しましょう。アラジンと魔法のランプに出てくる何でも願いを叶えてくれる魔神だと思えばいいんです。例えばあなたの夢は何ですか?」
「えっ私の夢ですか?毎日毎日残業で疲れちゃって、タイのパタヤビーチでのんびりしたいわ」
(何故タイのパタヤビーチなのか?)
「かしこまりました、このプロジェクトが終わったら、私が連れて行って差し上げます」
「本当?嬉しいわ。今の安アパートからマンションに越したいし」
「かしこまりました。私のマンションに一緒に住むのはいかがでしょう?」
「一緒に住むのはちょっと、、、これってクラウドなんですか?」
「そうですよ、私があなたに捧げるクラウドサービスです。終身契約でして、万が一私が先に死んだ場合は、その時点で無効になりますが?」
「それで?」
「如何でしょう?契約いたしませんか?もちろん無料です。」
「私、文系出身で難しい契約はわからないの、もっと簡単に説明して下さい。」
「だから結婚しようと言っているんです」