元外資系企業ITマネージャーの徒然なるままに

日々の所感を日記のつもりで記録

外資系ITマネージャーの人生相談「出世する見込みも無く先が見えて来ました、どうしたらいいでしょうか?」

2014-08-26 22:04:45 | 人生相談
確かに年功序列で東大至上主義の学歴主義の会社だと働いて5、6年もすれば先が見えて来ます。同じ大学の先輩達はどんなにパフォーマンスが良くても課長どまりだったり、下手をすれば課長にも成れずに関係会社へ出向なんてケースが多々あります。それでも多くの人は転職したりせずに、出世を諦め仕事は程々にして、家族との時間を大切にしたり、趣味やスポーツの世界に生き甲斐を見い出したりします。またある人はやりたい仕事求めて、あるいは思いっきり仕事が出来る様に権限を求めて転職したりします。
ドラッカーは「未来を知る方法は2つある。1つは自分で未来を創ること。もう1つは既に起こった未来の帰結を見ることである」と言っている。そして続けて「未来を築くためにまずなすべきは、明日何をなすべきかを決めることではなく、明日を創るために今日何をなすべきかを決めることである。」と言っている。出世の望みもない先が見えたのは、既に起こった未来を見たことである。ではどんな未来を創りたいのか?出世出来なくても仕事の安定を求めるのか?転職して好きな仕事が思いっきり出来る環境を創るのか?(転職が上手くいくとは限らないが)
まずは、どんな未来を創りたいのか?どんな人生を送りたいのか?自分のキャリアパスは?まずはそこから考えましょう。それを考える良いツールは「7つの習慣」に出てくる個人のミッションステートメントの作成がベストです。

ドラッカーのお勧め本は上田惇生著「ドラッカーの時代を超える言葉」がいいと思います。

デジタルCIOの平均年収2,500万円、従来のCIOの平均年収1,800万円

2014-08-26 21:29:45 | Web記事
デジタルCIOの平均年収2,500万円、従来のCIOの平均年収1,800万円。従来のCIOとはコストセンターのCIO、如何にコストを下げて良いITサービスを提供するか?デジタルCIOとは、ITサービスで売り上げ増に貢献するCIO。確かにここ2、3年で社内ITサービスだけでなく、クラウド型の営業支援サービスの業務が増えて来た。


外資系ITマネージャーの人生相談「マトリックス型のプロジェクトがうまく進みません、何かいい方法は?」

2014-08-26 18:10:29 | 人生相談
マトリックス型のプロジェクトがうまく進まない一番の理由は、プロジェクトマネージャーに権限(特に給与を決めるパフォーマンス評価)がないことです。給与を決めるパフォーマンス評価はメンバーの上司が行うので、プロジェクトのメンバーは、プロジェクトより当然日常業務を優先します。
そこでプロジェクトのタスクをメンバーに割り振り(ここが大事、責任を持たす)、進捗状況(ガントチャートなど)を目に見える形で管理し、プロジェクトのステアリングメンバー(マネージャーか、そのうえのクラスの人がなるケースが多い)とスポンサー(結構偉い人がなるケースが多い)に報告する。
ガントチャートを使えばメンバーの仕事が遅い、もしくは品質が悪いせいで、プロジェクトが遅れいる、進んでいない状況がはっきりわかる。それをメンバーの上司とその上司に報告すれば、何とかしろと上から順番にプレッシャーがかかってくるはずで、メンバーもやらざるをえない状況になるはずです。上からプレッシャーが来なければ、プロジェクトのステアリングコミッティーのような偉い人たちが出席する会議で、偉い人たちに頼めばいいのです。
整理すれば、タスクを割り振り(責任をはっきりさせる)、目に見える形で進捗状況を管理し、偉い人達に報告し、メンバーの上司にプレッシャーを与える。のが一番です。

ちなみに責任を与える方法の参考書は、ケン・ブランチャード@kenblanchard 著「1分間マネジャーの時間管理」
アマゾンの解説には「1分間マネジャー」とは、自分はほとんど動かずに、部下を上手に動かして輝かしい成果を上げる人のこと。
本書では仕事を「サル」にたとえて、それが「あなたが世話をするべきサル」なのか、「他人が世話をするべきサル」なのかと問いかける。
これはなにも、ビジネスマンだけに当てはまる話ではない。本書をすべての悩める「時間がない!」人たちに役立ててほしい。

マトリックス型組織は、これに変更して巨像IBMを再生させたルイス・V・ガースナーの「巨像も踊る」がお勧めです。