2020年3月2日(月)
佐伯市の某釣り場へモイカ釣りへ行ってきました。
(見る人が見れば場所が分かると思いますが、あえて)
この日はたまに北風が吹くものの昨日までの雨も止み、青空の見える絶好の釣り日和となりました。
釣り人は私一人。
のんびりと半日楽しむ予定です。
今日のモイカ釣りはアジの泳がせ釣り。
(他にもエギングなどがありますが省略)
道具を簡単に説明しますと、2号竿とリールに道糸3号を50m。
ハリスは1.5号を1ヒロ(約1.5m)
一番下にイカ針をつけ、
そこから20センチ(アジの大きさが15センチなので)ほど上にチヌ針の2号(この針にアジを付ける)という至ってシンプルな自作仕掛けです。
書くとややこしそうですが、実際に完成したものが下の画像です。
もちろん今回の釣行で使用しました。
え?
こんな簡単な仕掛けでモイカが釣れるの?と思うほど"超シンプル仕掛け"です。
もちろん市販の仕掛けでも良いのですが、"釣った感"はやはり自作の方があると思います。
(買ったものの使っていないので色褪せています)
作った仕掛けは厚紙に巻き、別々にしています。
通常モイカはまずアジの頭の後ろを食べます。
(たまに腹側もありますが)
だったら親針とは別にここに孫針を付けたら良いんじゃないか、と考えていろいろ仕掛けを作ったのが30年ほど前。
しかしモイカはその針をうまく避けてアジを食べるんですね。
『なるほどモイカは賢いんだ』と分かってからは今の超シンプル仕掛けがベストだと信じ、30年間頑なに変えていません。
使う竿は2本。
1本はウキ下3ヒロ(約4.5m)
もう1本のウキ下は2ヒロ(約3m)です。
(どちらか釣れた方にウキ下を合わせるつもり)
『アジは優しく扱うこと』
注意事項が一つ。
活きアジは海水を常に変えるか、酸素を入れて元気な状態を保つことが大切です。
さらにもう一つ。
針をアジの鼻にかける時は、アジを素手で触らず必ず手袋をはめること。
人の体温はアジにとっては高すぎるので、アジが火傷して弱ってしまいます。
弱った魚にモイカは興味を持ちません。
『投げるときも優しく』
針を魚の鼻に掛け、優しく投げ込みます。
ここの場所は捨て石が5mほど沖に出ているので、その先にフンワリと投入します。
沖合い30mも40mもぶん投げる必要はありません。
(モイカが弱るだけ)
そのためウキ下は2ヒロから3ヒロまで。
それ以上深くはしません。
最初のモイカの当たりは缶コーヒーを飲んでいるときでした。
フリーにしたリールからスルスルと道糸が出て行きます。
目の前にあったウキはどこにも見えません。
この瞬間はいつでもドキドキです。
アジを抱えたままモイカは沖に移動しました。
早合わせは禁物です。
青物(ブリなど)と違ってモイカは食べるために必ず止まります。
止まったところで大きく合わせるとズシッとした感触。
ゆっくりリールを巻いていると針掛かりが悪かったのか、突然軽くなりました。
ここで慌ててリールを巻いてはいけません。
巻くのをやめ、そのままの状態で数分間待ちます。
モイカは獰猛なため、自分が一旦捕食したアジはすでに死んでいても何度でもアタックしてきます。
案の定、再び抱えたようです。
こうして最初の1杯を無事にゲットしました。
『やれやれ』
ここですぐにモイカを締めます。
目と目の間の少し上。
ここに刺すと、茶色から一瞬で白色に変わります。
これで締めが完了です。
このままジップ袋に入れクーラーの中で冷やしておくと味が落ちません。
これをするのとしないのとでは味が全然違ってきますので、必ずモイカは締めましょう。
この日の潮は小潮。
満潮は12時7分。
潮が止まるのは12時から13時までの約1時間。
(大潮か小潮かで時間は違います)
おそらくこの時間は釣れないだろうと判断し昼飯にします。
潮が満ち潮(左から右)から引き潮(右から左)に変わりました。
次の当たりが来たのは14時でした。
(この日2回目の当たり)
ウキが頻繁に上下しているのはモイカが近くに来た"前当たり"
アジが逃げ回っている為です。
緊張が走ります。
タモ(掬う網の事)を掴みやすいところに置き、リールをゆっくり巻き、道糸のフケを取ります。
大きく息を吐き、そのまま竿を空に向かって大きくあげた瞬間、竿先が極限まで曲がりました。
あれ?ビクともしない。
根がかりか?
いや、竿を引きずりこもうとする力強さが手元に伝わってきます。
『大きい!』
ドラグを緩めようか?
しかしラインを出せば藻に絡みそうな怖さもあります。
「どうしよう?」
素早い決断が必要です。
逆にドラグを締め、竿の弾力で耐えることにしましたが『キーン』という糸なりに心臓が震えます。
モイカの最期の踏ん張り。
ジェット噴射の力が強くなったように感じます。
ラインは1.5号。
『耐えろ、耐えろ』
そのうちユックリですがリールを巻けるようになりました。
ポンピングは禁物です。
ユックリと同じ調子でリールを巻いてきます。
見えてきました。
しかし針が掛かっているのは足1本だけ。
『ヤバイ。そうとうにヤバイ』
周りに人は・・・いない。
左手で竿を立てながら、モイカを寄せ、右手でタモをモイカの頭の方に持っていきます。
この時、足から掬ってはモイカに逃げられてしまいます。
タイミングの悪いことに北風が吹いてきました。
タモを持つ手が風に煽られます。
私の鍛え上げられた筋肉(ウソ)がプルプル震えてきます。
『絶対に逃がさんぞ!』
そこから格闘すること数分。
(感覚的には30分ほど)
これまで修羅場をくぐってきたであろう百戦錬磨のモイカに何度か潜られながらも、なんとかタモに入れることができました。
「勝った!」
全身の力が緊張感から解き放された瞬間です。
竿を置き、タモを両手で上げると、重い。
ズッシリとした重量感!
この時、絶対に2kgを超えたと思ったのですが・・・。
帰りに津久見の釣り具屋さんで重さを測ってもらうと、アレアレ?
なんと1.5kgしかありません。
『うーん、2kgを超えたと思ったのですが』と私が言うと『いやいや、あなたが釣り上げた時は2kgあったと思うよ。でもここに来る間にイカの水分が無くなって重さが軽くなったんよ』と、かなり無茶な理論で慰めてくれた釣り具屋のおじちゃん、ありがとう(笑)
その足で大阪にクールで発送。
ゆづき(孫)が喜んでくれるかなぁ。
さて、ビールでも飲みながら”エアーモイカの刺身”でも味わおうかな?
それにしても釣っている隣でゲートボールをやっている、どこにでもある海に面した普通の公園広場。
そこでモイカの1.5Kgが釣れる。
芳醇な海を持つ大分はやっぱり凄い!
今日も最高のモイカ釣りでした!
佐伯市の某釣り場へモイカ釣りへ行ってきました。
(見る人が見れば場所が分かると思いますが、あえて)
この日はたまに北風が吹くものの昨日までの雨も止み、青空の見える絶好の釣り日和となりました。
釣り人は私一人。
のんびりと半日楽しむ予定です。
今日のモイカ釣りはアジの泳がせ釣り。
(他にもエギングなどがありますが省略)
道具を簡単に説明しますと、2号竿とリールに道糸3号を50m。
ハリスは1.5号を1ヒロ(約1.5m)
一番下にイカ針をつけ、
そこから20センチ(アジの大きさが15センチなので)ほど上にチヌ針の2号(この針にアジを付ける)という至ってシンプルな自作仕掛けです。
書くとややこしそうですが、実際に完成したものが下の画像です。
もちろん今回の釣行で使用しました。
え?
こんな簡単な仕掛けでモイカが釣れるの?と思うほど"超シンプル仕掛け"です。
もちろん市販の仕掛けでも良いのですが、"釣った感"はやはり自作の方があると思います。
(買ったものの使っていないので色褪せています)
作った仕掛けは厚紙に巻き、別々にしています。
通常モイカはまずアジの頭の後ろを食べます。
(たまに腹側もありますが)
だったら親針とは別にここに孫針を付けたら良いんじゃないか、と考えていろいろ仕掛けを作ったのが30年ほど前。
しかしモイカはその針をうまく避けてアジを食べるんですね。
『なるほどモイカは賢いんだ』と分かってからは今の超シンプル仕掛けがベストだと信じ、30年間頑なに変えていません。
使う竿は2本。
1本はウキ下3ヒロ(約4.5m)
もう1本のウキ下は2ヒロ(約3m)です。
(どちらか釣れた方にウキ下を合わせるつもり)
『アジは優しく扱うこと』
注意事項が一つ。
活きアジは海水を常に変えるか、酸素を入れて元気な状態を保つことが大切です。
さらにもう一つ。
針をアジの鼻にかける時は、アジを素手で触らず必ず手袋をはめること。
人の体温はアジにとっては高すぎるので、アジが火傷して弱ってしまいます。
弱った魚にモイカは興味を持ちません。
『投げるときも優しく』
針を魚の鼻に掛け、優しく投げ込みます。
ここの場所は捨て石が5mほど沖に出ているので、その先にフンワリと投入します。
沖合い30mも40mもぶん投げる必要はありません。
(モイカが弱るだけ)
そのためウキ下は2ヒロから3ヒロまで。
それ以上深くはしません。
最初のモイカの当たりは缶コーヒーを飲んでいるときでした。
フリーにしたリールからスルスルと道糸が出て行きます。
目の前にあったウキはどこにも見えません。
この瞬間はいつでもドキドキです。
アジを抱えたままモイカは沖に移動しました。
早合わせは禁物です。
青物(ブリなど)と違ってモイカは食べるために必ず止まります。
止まったところで大きく合わせるとズシッとした感触。
ゆっくりリールを巻いていると針掛かりが悪かったのか、突然軽くなりました。
ここで慌ててリールを巻いてはいけません。
巻くのをやめ、そのままの状態で数分間待ちます。
モイカは獰猛なため、自分が一旦捕食したアジはすでに死んでいても何度でもアタックしてきます。
案の定、再び抱えたようです。
こうして最初の1杯を無事にゲットしました。
『やれやれ』
ここですぐにモイカを締めます。
目と目の間の少し上。
ここに刺すと、茶色から一瞬で白色に変わります。
これで締めが完了です。
このままジップ袋に入れクーラーの中で冷やしておくと味が落ちません。
これをするのとしないのとでは味が全然違ってきますので、必ずモイカは締めましょう。
この日の潮は小潮。
満潮は12時7分。
潮が止まるのは12時から13時までの約1時間。
(大潮か小潮かで時間は違います)
おそらくこの時間は釣れないだろうと判断し昼飯にします。
潮が満ち潮(左から右)から引き潮(右から左)に変わりました。
次の当たりが来たのは14時でした。
(この日2回目の当たり)
ウキが頻繁に上下しているのはモイカが近くに来た"前当たり"
アジが逃げ回っている為です。
緊張が走ります。
タモ(掬う網の事)を掴みやすいところに置き、リールをゆっくり巻き、道糸のフケを取ります。
大きく息を吐き、そのまま竿を空に向かって大きくあげた瞬間、竿先が極限まで曲がりました。
あれ?ビクともしない。
根がかりか?
いや、竿を引きずりこもうとする力強さが手元に伝わってきます。
『大きい!』
ドラグを緩めようか?
しかしラインを出せば藻に絡みそうな怖さもあります。
「どうしよう?」
素早い決断が必要です。
逆にドラグを締め、竿の弾力で耐えることにしましたが『キーン』という糸なりに心臓が震えます。
モイカの最期の踏ん張り。
ジェット噴射の力が強くなったように感じます。
ラインは1.5号。
『耐えろ、耐えろ』
そのうちユックリですがリールを巻けるようになりました。
ポンピングは禁物です。
ユックリと同じ調子でリールを巻いてきます。
見えてきました。
しかし針が掛かっているのは足1本だけ。
『ヤバイ。そうとうにヤバイ』
周りに人は・・・いない。
左手で竿を立てながら、モイカを寄せ、右手でタモをモイカの頭の方に持っていきます。
この時、足から掬ってはモイカに逃げられてしまいます。
タイミングの悪いことに北風が吹いてきました。
タモを持つ手が風に煽られます。
私の鍛え上げられた筋肉(ウソ)がプルプル震えてきます。
『絶対に逃がさんぞ!』
そこから格闘すること数分。
(感覚的には30分ほど)
これまで修羅場をくぐってきたであろう百戦錬磨のモイカに何度か潜られながらも、なんとかタモに入れることができました。
「勝った!」
全身の力が緊張感から解き放された瞬間です。
竿を置き、タモを両手で上げると、重い。
ズッシリとした重量感!
この時、絶対に2kgを超えたと思ったのですが・・・。
帰りに津久見の釣り具屋さんで重さを測ってもらうと、アレアレ?
なんと1.5kgしかありません。
『うーん、2kgを超えたと思ったのですが』と私が言うと『いやいや、あなたが釣り上げた時は2kgあったと思うよ。でもここに来る間にイカの水分が無くなって重さが軽くなったんよ』と、かなり無茶な理論で慰めてくれた釣り具屋のおじちゃん、ありがとう(笑)
その足で大阪にクールで発送。
ゆづき(孫)が喜んでくれるかなぁ。
さて、ビールでも飲みながら”エアーモイカの刺身”でも味わおうかな?
それにしても釣っている隣でゲートボールをやっている、どこにでもある海に面した普通の公園広場。
そこでモイカの1.5Kgが釣れる。
芳醇な海を持つ大分はやっぱり凄い!
今日も最高のモイカ釣りでした!