姫島七不思議伝説とアサギマダラ(渡り蝶)と日本一の夕陽

2014-05-24 09:19:53 | 
「そうだ、明日、姫島に行こう」

嫁の突然の提案、そして決定。
どうも我が家に拒否権は存在しないらしい(笑)
ちょうど今、渡り蝶である「アサギマダラ」が姫島に休息をしにきているという。  
姫島役場に問い合わせると数日前に200頭飛来しているのを確認したとのこと。
その他に調べてみると姫島には「姫島七不思議伝説」なるものがあるという。
おお! なんだかワクワクしてきたぞ。


5月22日、伊美港発姫島行き 9:50分のフェリー(第二姫島丸)に乗る。
大人 片道 570円 自転車 150円



     「南浜公園」      
我が家から持って来たチャリ(自転車)に嫁が乗り、私は現地でチャリをレンタルした。
午前10時15分 南浜公園を元気良く出発。




    「姫島海水浴場」     
久しぶりに乗るチャリは風が気持ち良い。
綺麗な砂浜が見えてきた。





弓状に弧を描く500mの海岸線は澄んだ海とマッチして美しい。
ビーチハウス、トイレ、シャワー室、休憩所が完備されている。




   「ひめしまブルーライン」    
島の南側を走る松原ー大海ー両瀬を結ぶ海岸道路。




    「海蝕崖(鷹の巣)」    
風雨などによる浸食作用によってできた奇抜な地層の断崖で鷹巣(たかのす)と呼ばれている。





    「コンボリュートラミナ」   
二つの堅い層にはさまれた軟弱な層が地殻変動で「唐草瓦」のような模様連なった地層。





普段の運動不足がたたってかこの時点で早くもバテバテ。
しばらく花を見ながら休憩(笑)




   「車えび養殖場」 
姫島といえば車えび。
塩田跡地を利用してはじめられた車えびの養殖は村の基幹産業。
その名は「姫島車えび」として全国に知られている。




我々はひめしまブルーラインを離れて「姫島灯台」へと向かう。
まず第一の難関。
疲れた体にこの坂はきつかった。
が、これはまだまだ甘かったと後で思い知らされた(笑)



    「ハートの切り株」 パワースポット
樹齢100年の「オオシマザクラ」の切り株。
台風の影響で倒れてしまい、危険なので木を切ったところハート型が現れた。



      「姫島灯台」    
明治37年、島の東端57mの断崖に建てられたもので光達距離は20カイリ。




    「七不思議伝説(その1)阿弥陀牡蠣(あみだがき)」
灯台下の海蝕洞窟内に「牡蠣」が群棲し、海水につかることがなく、食べると腹痛を起こすといわれている。
その牡蠣が阿弥陀三尊の形に似ているので、この名前がつけられた。




    「七不思議伝説(その2)浮田(うきた)」
大昔、池に棲んでいた大蛇を誤って埋めてしまったため、大蛇の怒りで田が揺れるといわれている。




我々は海岸線を後にして山道へと入っていく。
第2の難関(笑)




    「七不思議伝説(その3)拍子水(ひょうしみず)」
お姫様が、おはぐろをつけた後、口をゆすごうとしたが水がなく、
手拍子を打って祈ったところ、水が湧き出したといういわれからこの名前がつけられた。




    「七不思議伝説(その4)かねつけ石」
別名を「おはぐろ石」とも言い、お姫様が、おはぐろをつける時、
石の上に猪口と筆をおいたところ、その跡ができたといわれている。




ここからのぼり坂がつづく。
3本あった飲み物も無くなってきた。
「車で来れば良かった~~~」との「怨み節」がすぐそばから何度も聞こえてくるのだが・・・。
気のせいだろう(笑)




    「七不思議伝説(その5)逆柳(さかさやなぎ)」
お姫様が、使った楊枝を土中に逆さまに挿したところ、
芽を出したといういわれから逆柳といわれている。




この「長尾トンネル」を抜けると後は下り坂になる。
もうひとふんばり。




アサギマダラの休息地。
ただし10月上旬から10月下旬まで




海岸まで降りてきた。
もうすぐ「アサギマダラ」に会える。




はりきる嫁。
こっちは息をするのがやっとの状態(笑)
最後のコーナーを回って・・・・



おお! 乱舞!
と思いきや前日の雨のためか今日は7,8頭。
こんな光景を期待したのだが・・・・
力尽きた。




この蝶は「渡り蝶」でスナビキソウの蜜を求めて南の地から渡来し、
姫島で休息」した後、涼しい北の地に向かって飛び立つ。



10月中旬、その世代交代した蝶が、北から暖かい南へと向かう途中で、
姫島に生えている「フジバカマ」の蜜を求めて姫島で休息する。
いやぁ、残念。乱舞を見たかったなぁ。



    「七不思議伝説(その6)浮洲(うきす)」
沖合の小さな洲に漁業の神様「高部様」を祀っており、
高部様と鳥居は高潮や大しけの時でも決して海水につかることがない
といういわれからこの名がある。




最後七つ目の伝説の場所がわからずおじさんに尋ねると山をひとつ越えたその先にあるという。
この時点で残っている体力はゼロに近い。
ここまで来て帰る訳にはいかんし、もうやけくそ(笑)




幸い足場はしっかりしてるし、鎖もある。
なにより「つえ」まで作ってくれてる。
もうね、30分以上登るんだろうと覚悟しましたよ。




登る事5分。
え? ここ?
おじさーん(笑) 一山って?
「千人堂」が下に見える。が、足場が急。
ここから降りる方がきつかった。




    「七不思議伝説(その7)千人堂(せんにんどう)」
観音崎にある小さなお堂。
大晦日の夜、債鬼に追われた善人を千人かくまうことができるといういわれからこの名がつけられた。




「千人堂」から眺めた「斗尺岩」
この帰りに左足が吊ってしまい歩けなくなった。
しかしすべての伝説を回れたことで腕、足、腰の痛みに耐えながらも大満足で姫島を後にした。




本来ならここで帰るのだが、ここまで来たら「日本の夕陽百選」に選ばれた
真玉海岸の夕陽を見たいという嫁。

その前にフォロワーさんにお会いしてソフトをごちそうになり、
別れ際に抹茶のシフォンケーキをいただいた。
これが絶品の美味さ。
抹茶の香りとしっとりとした上品な味。
本当にありがとうございました。
 「粟島公園」から見た海   




「粟島神社」    
女性に優しい縁結びの神様として知られている。




海に突き出た岩窟に社が設けられているという全国的にも珍しい神社。



   「日本の夕陽百選」・真玉海岸の夕陽 

太陽が段々と水平線に近づいてくる、と呼応するかのように干潟が現れてくる。



その一瞬が近づいてくる。
息を呑む瞬間だ。
これが日本一の夕陽だ。



そして日本一の「マジックアワー」


今回もたくさんの方とのふれあいがあった。
自転車で回ったことで気軽に村の人にご挨拶することができ、
みなさんも気さくに返事をしてくれた。
道を尋ねると親切に何度も何度もわかるまで教えてくれた。

嫁の一言から始まった姫島行きではあったが
島の人達の人情豊かで暖かい心に触れることができた。
そのことこそが私達が旅行に行きたいと思う本音の部分ではないのかと思う。

今回の旅行で出会ったみなさん本当にありがとうございました。
(フォロワーさん、ごちそうさまでした)





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