昨晩は、DVD 「 アメリカンビューティー 」を数年ぶりに観返した。 主人公の男性の目を通して家族の崩壊、人間破壊を描いているのだが、どうしてこの映画が、アカデミー賞を取りえたのか未だ解らない。 時代は 90's 末。レーガノミクスが功を奏し、クリントン政権下での好景気。リーマンショックのおよそ10年前、金融大暴走の予兆の中で膨らみ、ゆがみ過ぎたアメリカ経済の真っ只中。 当時の世相がバックグラウンドに描かれているわけでもなし、かといって人間心情の奥をえぐるような内容でもない。 きっと、幻想にかられる終わりのないようなストーリーにメッセージが刻み込まれているに違いないが僕にはわからない。