ゴールデンウイーク真っ只中、行く当てもない夜、一人こそこそと白飯をかき込む。シーチキンのほのかな甘みがマヨネーズの酸っぱさで引き立ち、いや、緩和されているよう。 巻かれた海苔により、確かな歯ごたえを生み出す。 春の終わりを告げる風は、ひんやりと気持ちよいが、特別な感慨はない。 美味しい。 そして、寂しい。 廊下に目を向けると、赤いタンクがポツンと置いてある。 親がだまされて買ってしまったため、家に消火器が3本もある。 必要ない。
ゴールデンウイーク真っ只中、行く当てもない夜、一人こそこそと白飯をかき込む。シーチキンのほのかな甘みがマヨネーズの酸っぱさで引き立ち、いや、緩和されているよう。 巻かれた海苔により、確かな歯ごたえを生み出す。 春の終わりを告げる風は、ひんやりと気持ちよいが、特別な感慨はない。 美味しい。 そして、寂しい。 廊下に目を向けると、赤いタンクがポツンと置いてある。 親がだまされて買ってしまったため、家に消火器が3本もある。 必要ない。