歴史好き歯医者のひとり言~ ドイツ人作家トーマス・マンの作品に、「ベニスに死す」という、名作があります。 映画化もされており、実はこちらの方が有名でしょう。 老いへの恐怖、若さへの嫉妬・羨望がテーマなのですが、どう観ても、ホモセクシャリティな感じがプンプンします。 違うのだそうですが、繰り返します、同性愛的な雰囲気で映像が(本は読んだことがありません)覆いつくされている感が否めません。 是非、ご覧くださいませ。 納得されるでしょう。 さて、水の都ベネチア、ハネムーンにピッタリのイメージとは程遠い16世紀、「石を投げれば売春婦に当たる」と言ったほど享楽的な都でした。 話が脱線しますが、我が国初めての新婚旅行は坂本龍馬とおりょう。 世界史上はじめての新婚旅行は、シーザーとクレオパトラ。ナイル川クルーズですが、こちらの方は少々あやしい。そもそもシーザーとクレオパトラは正式には結婚しておりません。クレオパトラはシーザーの内縁の妻状態です。 話を戻しまして、その頃、ベネチアを中心に、ヨーロッパに猛威をふるったメンズファッションがありました。その名も、「股袋」です。簡単に言いますと、股間のふくらみをアートのレベルンにまで強調した装いのことです。 アソコの上から、綿や羽毛、さらには、おがくずや、わらなどをギュウギュウに詰め込み、ここぞとばかりに膨らませて目立たせたものです。 一体、何のためにそのようなことをしたのかわかりませんが、まさに「男の夢」がつめられていたのでしょう。 ちなみに、女性がそれを直視することは、避けるべき行為・はしたない行為とされていたようですから、一応のモラルはあったのですね。 BSで「ベネチア、フィレンツェ、ローマ、ナポリ」特集をしておりましたので、とりとめもなく書き込んでみました。