昨晩、古い雑誌を整理している最中、面白い記事に出くわしました。 およそ、今から 200年ほど前、最小限の職員で、最大限の囚人を支配するために発案された装置を、『 一望監視装置 』 というそうです。 囚人達は、互いに隔てられ、それぞれの姿が見えない独房に入れられております。 中央塔を囲んで円形に配置された独房は、常に、職員の監視下におかれていて、四六時中、監視員がのぞいているわけではありませんが、囚人たちは、いつのぞかれるのか、知りようがないので、常に監視されていると想定するよりほかありません。結果として、囚人達の心に、ずっと見られている意識状態、が埋め込まれ、それにより、権力は自動的に機能することを保証されるようです。 そしてこの規律的な支配によって生み出された概念が、現代社会に広く浸透している規範化、であると述べておりました。 人間がある行動を起こすとき、その行動が、本質的に正しいかどうか、ではなく、他人との比較、序列化でどこに位置づけられるか、を第一に考えてしまう、それを規範化と表現しておりました。 好きな餃子専門店、都内で住んでみたい街、今夏に着てみたい服、などを、自分の中から生み出すのではなく、雑誌、テレビといった一望監視装置から発せられる順位付けを基準に、あたかも自分の意思のようにして評定してしまうこともそれに含まれると思います。 「サンデー毎日」「週刊朝日」といった左翼雑誌が、この時期、「東大合格者」を大々的にプロパガンダしているのは、おそらく、一望監視装置を使い、旧ソ連や中国のようなビューロクラシーに支配される、規範化、不自由社会を目指しているからなのでしょうね。 あしからず。
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