食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

アルメリア~~サフラン

2019-10-30 06:21:13 | 日記
昨晩のBS-NHK「世界街歩き」は、スペインのアルメリアでした。 実は、自分、アンダルシア地方にアルメリアという都市があるのを、知りませんでした。 比類なく、美しい白い街の存在に無知だったことを恥ずかしく思う次第です。  スペイン料理の定番に「パエージャ」ってありますよね。 番組では触れていませんでしたが、これは、アンダルシア地方の発祥。さらにさかのぼるとアラブにたどり着きます。 アンダルシア地方は、長らくアラブに征服されていた時期があるからです。スペインが面白いのは、イスラムの時代があったからだと言われますが、能書きは、ここまでにして、パエージャに含まれる黄色いサフランってアラブの特産物じゃありませんか~ そう聞くと、サフランから微妙にアラブの風土が思い浮かびませんでしょうか? アラブ征服時代に食されていたパエージャが、時代を経て、スペイン全土に広がっていったのです。  ところで、サフランは数あるスパイスの中でも、最も高価。 金の価格と同等か、もしくはそれ以上で取引されておりました。クロッカスの花粉からつくられますが、100g のサフランをつくるのに、およそ、1万本のクロッカスが必要のようです。 今も昔も、すべて人の手作業で行われるそうで、膨大な手間と時間を有するスパイスなのです。 サフランの量をごまかして取引した者は、死刑にされたとも言われております。 サフランの話はここまでにして、それぞれの地方にそれぞれの地方の歴史的変遷があり、スペインはもしかしたら世界一面白い国かもしれません。 一度、ゆっくりとスペイン1周旅行に出かけたい気分になりました。

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