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テレビっ子のひとり突っ込み

『私のキライな翻訳官』 あらすじ・感想(ネタバレ注意!)

2020-10-21 00:18:04 | 中国ドラマ
◆おススメ度
★★★☆☆

◆あらすじ
(物語に沿ってあらすじ記載してくと長くなってしまうので、今回は概要を)

ざっくりしたあらすじとしては、フランス語通訳を目指すヒロインのチャオ・フェイとその上司であるドSの天才通訳士チョン・ジアヤンが最初は反目しあうも、いつしかそれが恋仲となり、色々な困難を乗り越えていくっていう話です。

フランス語通訳の仕事を夢見るチャオ・フェイは、チューリッヒ大学に交換留学中、中国人フランス語通訳のチョン・ジアヤンに誤訳を指摘される。そしてそのことがきっかけで留学のための奨学金が打ち切られてしまう。

6年後、チャオ・フェイはフランス語を勉強しながらワインバーでアルバイトをする生活を送る。ある日、バイト先のワインバーにチョン・ジアヤンが客としてやって来る。ワインを何本も注文して酔ったチョン・ジアヤンの白シャツに、店の同僚が赤ワインをこぼしてしまう。お詫びのワインを持たせ、見送るように言われたチャオ・フェイは、店の外でチョン・ジアヤンと口論になり、通りがかったパトカーで連行されてしまう。

憧れだった通訳院の面接の日、チャオ・フェイは面接官としてチョン・ジアヤンに再会する。そして、面接中のやりとりで留学時に誤訳を指摘した男がジアヤンだったことに気づく。
1分の遅刻、反抗的な(面接官への無礼な)態度、過去の誤訳から面接は0点だとジアヤンに言い渡されるチャオ・フェイ。

筆記では1位の成績だったのに、面接での点数が理由で不合格になったチャオ・フェイを惜しむ通訳院の部長たち。そこでジアヤンは、チャオ・フェイを準実習生として実習させることを提案する。
そうして、ジアヤンは実質チャオ・フェイの専属指導教官となり、冷酷かつ厳しい指導の下、チャオ・フェイはジアヤンに反発しながらも確実にフランス語通訳候補としての能力を磨いていく。
実習生の間ではジアヤンを悪魔と呼ぶチャオ・フェイだったが、ジアヤンの過酷な指導に応えながら、少しずつ二人の間の距離は縮まり、次第に信頼関係が芽生え、それがいつしか恋心に変わり結ばれる・・・・っていう話です。

ただ、そこに数々の困難と問題が・・・。

まず、第一の障害、ジアヤンが想いを寄せていた幼馴染のシャオホワ。

ジアヤンは、幼い頃より近所に住む幼馴染で通訳院の臨時講師として働くシャオホワに想いを寄せていた。しかし、シャオホワはジアヤンには目もくれず、ジアヤンの義兄であるジアミンを一途に想っていた。
そんなジアヤンの苦しい恋を知り、チャオ・フェイはジアヤンをを励ましながら恋の応援をする。

ジアミンに別れを告げられ、自暴自棄となり、金策に困った父親の会社のために父親の強い勧めで、シャオホワを気に入っている起業家ジョウ・ナンとの結婚を決意するシャオホワ。
チャオ・フェイの後押しもあって、ジアヤンがそんなシャオホワに何度か告白するが、弟のようにしか思っていないと全く相手にされない。
そうしてとうとう結婚式当日、心が折れそうになりながらもチャオ・フェイに励まされ、最後の説得に行くがシャオホワが待っていたのは兄のジアミンだった。
自分を励まし、叱咤してくれる、そんなチャオ・フェイに少しずつ惹かれていくジアヤン。

自分の意にそぐわない結婚をしてしまったシャオホワは、夫のジョウ・ナンと夫婦仲は最悪に。自分の思い通りにならないシャオホワが気に入らないジョウ・ナンにDVを受けるシャオホワ。自分を好きだったはずのジアヤンがチャオ・フェイと仲良くなっているのを知り、やはり自分にはジアヤンしかいなかったと少しずつジアヤンへの思いを募らせていく。


第二の障害、ジアヤンの義兄ジアミン

ジアヤンの義兄であるジアミンは、シャオホワと交際を続けるも、5年前に自分の前から姿を消したチャオ・フェイを忘れられずにいた。

母子家庭に育ったチャオ・フェイは、5年前に母親が海綿状血管腫を発症したことで精神的不安定になり、当時、カウンセラーを務めるジアミンのところに相談にいくも、ジアミンはカウンセラーにあるまじき行為として、チャオ・フェイに想いを寄せるようになり、チャオ・フェイの気持ちとは裏腹に毎日のようにチャオ・フェイのところに花やプレゼントが届くように。母親のことでただでさえいっぱいいっぱいだったチャオ・フェイは、ジアミンのことをどうしても好きになれず、その好意が重荷となっていく。しかし、いくら言っても取り合ってくれないジアミンにだんだんと恐怖を覚えていく。

しかし、お金でジアミンと別れさせようとするジアミンの母親の接触をきっかけに、ジアミンの前から姿を消すチャオ・フェイ。

それから5年後、親友のジアイーがきっかけで二人は再会。またもやチャオ・フェイに執着を始めるジアミン。チャオ・フェイは何度もジアミンからの好意を拒絶するも、5年前の出会いがきっかけで専攻を変え海綿状血管腫の専門医となっていたジアミンを完全には拒めない状況となってしまう。


第三の障害 ジアヤンの母親

ジアヤンの母親は、商社を経営し、公務員であるジアヤンの父親と子供たちを支えてきた。なので、ジアヤンの家が裕福なのは、母親の経営手腕のおかげとうこと。
息子が通訳院の実習生と交際していると知り激怒する。
でも、ジアヤンはむしろ、母親にチャオ・フェイを認めてもらおうと必死。
彼女が誠実な努力家で、自分との交際が決してお金目当てなんかじゃないことを知ってもらおうと、ジアヤンはチャオ・フェイを連れて実家に行く。
そこで、ジアヤン母はチャオ・フェイが5年前にお金を渡してジアミンと別れさせた女だったと知ってしまう。(実際は、お金を返したのにジアヤン母の弟が使い込んでしまってジアヤン母に嘘の報告をしていた。)
母親はチャオ・フェイがジアミンを騙してお金をもらって逃げたと信じていて、今回もまた兄弟関係も知ったうえでジアヤンのお金目当てで近づいてきたと信じ込む。
そんな折、ジアヤンが就職してからずっと貯金していた銀行のカードを彼女に渡したことを知って激怒。彼女と別れなければ今まで私のおかげでいい思いができていたものを全部返してもらう、的なことを言ってジアヤンを住んでいたマンションから追い出し、今まで買ったオーダーメイドの高級スーツやシャツなどもすべて取り上げてしまう。今までお金の苦労を知らないジアヤンが、そのうち音を上げて彼女と別れて帰ってくるだろうとの算段です。
チャオ・フェイの母親の病気も嘘に決まっているとまで言う母。
チャオ・フェイを頑なに受け入れようとしない母親に対し、何度も何度も説得を試みるジアヤンだったが、母親の意思は変わらず。なんとか誤解だけでも解こうと、5年前のお金の受け渡しのことを明らかにし、チャオ・フェイはお金を受け取っておらず、お金を使い込んだのは叔父だったと、みんなの前で証明するも、ジアヤンの母親はみんなの前で自身の弟を糾弾するような行為に激怒する。そして、シャオホワのささやきもあって、そんな風にジアヤンが変わってしまったのもチャオ・フェイのせいだとさらにチャオ・フェイを憎む。


第四の障害 病気

チャオ・フェイの母親は、海綿状血管腫という脳の病気を患っており、チャオ・フェイはフランス語の勉強をしながらも母親のために上海で働いて仕送りをする生活を送っていた。
チャオ・フェイは無事に高等通訳院の採用試験にも合格し、ジアヤンと恋仲になり、ラブラブな生活を送るも、そんな中で、母親の病気が再発してしまう。
急ぎ、母親をジアミンが勤める病院に転院させるも、高額な手術の費用が捻出できなくて途方に暮れる。ジアヤンは、彼女のために自分の貯金のすべてをチャオ・フェイに渡すも、それを知って激怒したジアヤンの母親に身ぐるみはがされ、チャオ・フェイも母親を侮辱された怒りでジアヤンのカードをジアヤンの母親に返してしまう。
それでもジアヤンは、通訳院の1年目の規則で副業ができないチャオ・フェイに代わり、友人の紹介で得た翻訳の仕事を昼夜問わず続ける。
なんとか母親の手術が成功するも、その病気は遺伝的要素も深く関係しているということで、今度はチャオ・フェイが母親と同じ病気になってしまう。
手術の成功率50%の病気について、母親の病気を知った際の不安で絶望的な思いを、愛するジアヤンには味わって欲しくないと考えるチャオ・フェイは、ジアヤンとの別れを決意する。
そして、ジアミンの説得の結果、スイスで手術を受ける決心をしたチャオ・フェイは、ジアミンに協力してもらい、ジアヤンには病気のことを告げずにスイスに旅立つ。


どうしてもチャオ・フェイが自分の元を去ることに納得がいかず諦めきれないジアヤンは、チャオ・フェイが旅立とうとしているのを知り空港まで追いかけようとする。そしてなぜかその場に居合わせたシャオホワが、ジアヤンの車に乗り込みついてきてしまう。苛立ちと焦りの中、車をとばすジアヤンは途中ハンドル操作を誤り事故を起こしてしまう。
その事故で、シャオホワは背中に大きな傷を負い、一時的に耳が聞こえなくなってしまう。
チャオ・フェイを失い自暴自棄となったジアヤンは、傷を負わせたシャオホワへの責任感でシャオホワと婚約することになる。
チャオ・フェイとジアヤンが交際中は、離婚したらジアヤンと一緒になる気はあるかとシャオホワを焚きつけていた母親だったが、シャオホワに障害が残ると知ると態度が一変する。
自分がジアヤンのためを思うなら別れてくれとチャオ・フェイに言ったことがきっかけでチャオ・フェイは本当にジアヤンから離れてしまったのではないかということ。そのせいでジアヤンが深く傷ついてしまったことに負い目を感じていた。
そんなとき、ジアヤンの携帯が鳴り、耳が聞こえないはずのシャオホワが、チャオ・フェイからの着信履歴を削除しているのを目撃してしまう。

そんなこんなで二人の前には色々やっかいな問題が立ちはだかる訳ですが、どうにかこうにか問題を乗り越えて結ばれそうになる二人です。

◆キャスト
・チャオ・フェイ:ヤン・ミー
・チョン・ジアヤン:ホアン・シュアン
・ガオ・ジアミン:ガオ・ウェイグァン
・ウー・ジアイー:シエラ・リー
・シャオホワ:チョウ・チーチー
・ワン・シュードン:チャン・ユンロン

ヒロインは、いわずと知れたヤン・ミー。「永遠の桃花」、「扶揺」、「君は僕の談判官」と来て、4作目として視聴しました。

相手役は、「女医明妃伝」に出てたホアン・シュアン。「女医明妃伝」では全然気にならなかったんだけど、ホアン・シュアンってそんなにイケメンかな?っていう疑問が・・・。なんか、ドラマの中でイケメン通訳官ともてはやされ過ぎてちょっと違和感を感じてしまった。まー、好みの問題ですかねー。なんとなく、風間俊介に似てる気がする。「空海」っていう染谷将太が出てた映画にも出てるらしので今度見てみようと思いました。
そして、ドラマの中でも髪型が崩れるのを気にするシーンが出てきますが、オフになると髪がもっさりしているのがちょっと気になりました。

そして、ジアヤンの兄役にはまたもヤン・ミー作品でおなじみのガオ・ウェイグァン。「永遠の桃花」で東華帝君、「扶揺」で戦北野をやってた人です。(そういえば今回ライ・イー出てないね。)
この俳優さんも、イケメンなのは認めるけど、好きなタイプのイケメンではないです。ちょっと平井堅テイストというか・・・。

ヒロインの親友ウー・ジアイー役には、「逆転のシンデレラ」でディリラバの親友役だったシエラ・リー。けっこう好きな女優さんです。

シャオホワがうっかり結婚しちゃったジョウ・ナン、どっかで見たことあるんだけどなーって思ってたけど、「霜花の姫」で水神役やってた人だった!超スッキリ!

ジアヤンの同僚、リー・レイは、またも「永遠の桃花」の叔父さんだった人で、「君は僕の談判官」のルオ・ビンだよね。

◆感想
簡単に言うと、「君は僕の談判官」と話の構成はほぼ同じ。
職業が違って、立ち向かう困難がちょっと違うくらい?(こっちの方が先の作品だから、正確には「君は僕の談判官」の話の構成が同じだね。)

お金持ちで何不自由なく暮らしていたヒロインの相手役の主人公が、最初は反目しあっていたヒロインをいつしか好きになり、でもヒロインとの交際を親に反対され、色々あって貧乏になりお金に苦労する毎日を送るようになる。本人の努力と周りの友人たちの助けもあり、なんとか彼女とのささやかでも幸せな毎日を過ごすも、物語終盤であるきっかけをもとに二人の心はすれ違ってしまう。ヒロインは、もともと主人公のライバルで自分のことを好きだったが今は良き友人となった男性の助けを借りて、諦めの境地にも似た穏やかな生活を送るようになり、主人公はずっと自分に想いを寄せていた女性と愛情のない結婚をしそうになったりするが、結局はまだお互い想いあっていたことを知り、親の気持ちもなぜか緩和状態となりハッピーエンドに向かう、っていうストーリーです。

てか、フランス語の通訳なのに、なぜ留学先がフランスではなくスイスなのか・・・。最初、チューリッヒって聞いてえ?チューリッヒってフランスだっけ?ってちょっと混乱した。スイスですね。確かにスイスの公用語にフランス語もあるんだけど、ドイツ語もイタリア語も公用語っていう…。しかも、ちょっと調べたら、スイスで使われてる言語の割合的にドイツ語が62%くらいでフランス語は23%に満たないくらいらしい。
なんだろ?フランスは撮影許可が下りなかったのか?「王子様の条件」ではガッツリパリでロケしてたっぽいのに。その時代はよかったのかな?台湾はいいけど、中国はダメなのか?中国とフランスって国の仲が悪いの?まじでここが謎すぎる。スイスが特別医療技術が発達してるとか?そういうことある?

そして物語序盤で、ジアヤンが白シャツに赤ワインをこぼされて、自分でそこに白ワインをかけるシーン。赤ワインは白ワインをかけることでシミが落ちるのかなとは思ったけど、(実際は落ちやすくなる、って言ってたので洗濯した時に、って話かもですが。)もうちょい「ほんとだ!すごいっ!!」って感じのとこを見せて欲しかった。なんか訳が分からない部分で消化不良・・・。(掃除用品の通販番組に感化されすぎなのかしら?)

それから面接の時、面接の総時間は150分で15人だから1人あたり10分だ、って言われて、でも1人不合格になったから14人で各11分、と返して「数学が得意なようだ。進路を変更しては?」って言われてるんだけど、どういう意味?どう考えても不合格になった1人の10分を14人に分配したからって1人11分にはならないんだけど・・・。

ちなみに、原題はまさかの「親愛的翻訳官」。邦題と意味が真逆・・・。でも、確かに「私の大好きな・・」より「キライな・・」にした方が、日本人的には興味が湧きそう。タイトルですでに「あー、最初印象悪かった相手をちょっとずつ好きになる話なんだなー」って分かるよね。ちょっと前の松潤が出てそうなドラマみたいな?

ラストは、一応ハッピーエンドではあるんだけど、手放しで喜べるハッピーエンドじゃない、っていうのがなんなんだって感じです。ちょっとだけ暗い終わりがイマイチ。
まーでも、ジアヤンの母親がチャオ・フェイを受け入れなさ過ぎてめっちゃイライラしはしますが、ジアヤンとチャオ・フェイの子弟コンビは打てば響くって感じでちょっと爽快なところもあるので、まぁまぁ面白かったです。あとは、もうちょい早くジアイーとシュードンがラブラブになってくれてればよかったなーと思いました。

あと、誰も本人にはっきり注意してくれないのですが、ジアミンのストーカーっぷりが怖すぎます。急にチャオ・フェイの部屋の向かい側に引っ越してきたりとか。
郊外に家を買ったとか言って遠回しに一緒に住もうと誘ったり、車を買ったからと朝家まで迎えに来ちゃうハオ・ジャーなんてかわいいものに見えちゃいます。
ほんと、誰かちゃんとガツンと言って欲しかった。


あー、今度こそざっくりしたあらすじにしようと思ってたのに、結局長くなったなー・・・。
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