大田市議会において一般質問を致しました「大田市立病院」の問題について、
多くの方からご意見やコメント等を頂戴いたしました。
更に、良い方向に向けての議論や意見交換を促進するため、私の一般質問に対する
行政側の答弁を記載します。
【市立病院 事務部長】
吾郷議員さんの大田市立病院事業会計についてのご質問にお答えを致します。
ご質問の1点目、入院収入と外来収入について、本年度の見込み額、また、
前年度対比についてお答えを致します。
本年4月より外科・整形外科の常勤医師が不在となったことから、両診療科に係る
入院収入は皆無となり、外来収入に付きましても週3回の非常勤医師での診療であることから、
大幅な外来収入の減少となっているところでございます。
8月末現在の見込み額についてお答えをさせて頂きたいと思います。
まず収入につきましては、15億8千万円、昨年度に比べまして、5億8千万円、率に致しまして27%の減少、
外来収入に付きましても、6億3千万円で、前年度に比べ、1億8千万円、率に致しまして22%の減少となる見込みでございます。
次にご質問の2点目についてお答えを致します。
平成22年度当初予算におきましては、当年度純損失を9億3千万円と計上しておりましたが、
先ほどもお答え申しましたように、このまま医師確保が進展しない場合は、
大幅な収入の減少が見込まれ、損失幅も大きく膨らむものと考えておりまして、補填財源が枯渇し、
財政的に非常にきびしい病院運営を迫られることになると、危機感を持っているところでございます。
次にご質問の3点目についてお答えを致します。
これまでも申し上げていますとおり、医師確保が最良の常習策でありますが、当面大幅な収入の減少が予想される中、
市立病院と致しましては、現状の診療体制の中で上位施設基準の獲得や患者指導の増加策などを検証し、
実施することで、できるだけ増収を図ることに務めているところでございます。
具体的に申し上げますと、看護師の配置基準を本年7月より10対1から7対1と上位施設基準の獲得、
更に薬剤管理指導、栄養食事指導強化などにより、指導料の算定件数を増加させているところでございます。
また、今年度新たに消化器系内科師に赴任を頂きましたので、10月から人間ドックの再開を予定いたしている所でございます。
次に大きな2点目の「大田市立病院改革プラン」について、ご質問の1点目、
策定以来どの時期に点検・評価がなされてきたのか、またその内容ついてにお答えを致します。
「市立病院改革プラン」につきましては平成21年3月に策定し、外部有識者などからなる評価委員会を設置し、
年単位で進捗状況を点検・評価することと致しております。
「改革プラン」における評価委員会開催のスケジュールでは、平成21年において、
第1回を開催する予定でございましたが、医師不足が加速し、本年4月には外科・整形外科の常勤医師が不在になるなど
策定当初には予期せぬ事態が起こる中、
評価委員会の設置及び点検・評価には至っていないところでございます。
ご質問の2点目についてお答えを致します。
回復期リハビリテーション病棟の設置につきましては、「改革プラン」の予定に沿って
看護師確保等、開設に向けた環境整備に努めて参りましたが、看護師確保が進まない中にあって、
更に今年度、整形外科の常勤医師が不在となり、その施設基準の取得も現在できない状況となっておりまして、
今後、医師・看護師の確保状況を見ながら検討していくことと致しております。
ご質問の3点目についてでございます。
ご質問の1点目でもご答弁を致しましたが、現在、外科・整形外科の常勤医師不在による救急告示の取り下げ、
診療体制の変更など病院運営に大きな変化が生じてきているところでございます。
このため当初策定の「改革プラン」につきましては、大幅な見直しを余儀なくされるものと考えておりますが、
今後十分に分析・評価することにより公立病院として果たすべき役割、すなわち地域生活の安全・安心のための
医療を安定的かつ継続的に提供していくという役割を
改めて検討していきたいと考えているところでございます。
以上でございます。
【市民生活部 部長】
続きましてご質問の「大田市独自の医師確保施策と大田医療圏域のネットワーク化」についてお答えを致します。
当圏域の中核病院であります大田市立病院におきましては、深刻な医師不足により、現在救急告示の取り下げを余儀なくされ、
安心・安全な市民生活を守る上でその回復は喫緊の課題となっているところでございます。
医師並びに看護師の確保に向けた特化し施策が必要だと思うが、につきましては、
4月より市立病院内に「医療従事者確保対策室」を、本庁内に「地域医療政策室」を設置を致しまして、
関係機関と連携を図る中で医師・看護師確保に全力で取り組んでいるところでございます。
6月には消化器内科の医師着任に結びついているとこでございます。
これまでに医師を始めとする医療従事者の負担軽減、雇用条件、雇用環境の充実を図るために、
電子カルテの導入、医療クラークの配置や院内保育所の設置等、行ってきているところでございます。
また、臨床研修指定病院と致しまして、魅力度アップ、また、赴任医師に対する研修資金貸与条例の制定等行なうと共に、
就学を促す為に各種媒体や仲介業者を活用致しました医師・看護師の募集、就業希望医師との面会、
また、看護師就職キャンペーンへの参加、看護職員確保の為の就学資金貸与制度の実施など
考えられるあらゆる対策を講じて参っておりまして、市と致しまして必要な経費を支援を致しているところでございます。
一方、中・長期的対策と致しまして、近い将来、大田市の地域医療の担い手となって頂ける
島根大学医学部の大田市からの地域推薦枠学生に対しまして、
情報発信、また、意見交換等行いながら、つながりを深める活動を行ない、
先般、学生との意見交換を行ってきているところでございます。
また、中学生・高校生に対しましても将来の医療従事者となる意識の醸成を図る事を目的と致しまして、
講演会・セミナー等を開催を実施しているところでございます。
医療圏内におきまして、自己完結を目指した医師確保に向けまして県央保健所や各市町村間での
連携の強化が必要だと感じるが、につきましては、保健所の主催によりまして、圏域の医療機関、自治体、消防、保健福祉関係機関等で組織する
「大田圏域地域保健医療対策会議」が設置され、圏域における保健医療体制の構築等について協議・検討を行っているところでございます。
圏域内での自己完結を目指した医師確保につきましては、現状ではそれぞれの
病院・自治体ごとで医師確保の取り組みが成されているところでございます。
地域医療を守る上で、連携は必要不可欠であるものと考えているところでございます。
いずれに致しましても、医師の地域偏在、診療科科目による偏在など一丁一流に解決できないこともあり、
極めて厳しい状況ではありますが、地域医療提供体制の整備や大田市の最優先課題でありまして、
一日も早く、安心して医療が受けられる体制の確保に向け、全力で取り組んで参ります。
以上でございます。
というような答弁でありました。
更に、再質問の内容とそれに対する市長の答弁を後日アップしたいと思います。
27日には「大田市立病院医療確保対策特別委員会」も開催されます。
皆様のコメント等お待ちしております。
多くの方からご意見やコメント等を頂戴いたしました。
更に、良い方向に向けての議論や意見交換を促進するため、私の一般質問に対する
行政側の答弁を記載します。
【市立病院 事務部長】
吾郷議員さんの大田市立病院事業会計についてのご質問にお答えを致します。
ご質問の1点目、入院収入と外来収入について、本年度の見込み額、また、
前年度対比についてお答えを致します。
本年4月より外科・整形外科の常勤医師が不在となったことから、両診療科に係る
入院収入は皆無となり、外来収入に付きましても週3回の非常勤医師での診療であることから、
大幅な外来収入の減少となっているところでございます。
8月末現在の見込み額についてお答えをさせて頂きたいと思います。
まず収入につきましては、15億8千万円、昨年度に比べまして、5億8千万円、率に致しまして27%の減少、
外来収入に付きましても、6億3千万円で、前年度に比べ、1億8千万円、率に致しまして22%の減少となる見込みでございます。
次にご質問の2点目についてお答えを致します。
平成22年度当初予算におきましては、当年度純損失を9億3千万円と計上しておりましたが、
先ほどもお答え申しましたように、このまま医師確保が進展しない場合は、
大幅な収入の減少が見込まれ、損失幅も大きく膨らむものと考えておりまして、補填財源が枯渇し、
財政的に非常にきびしい病院運営を迫られることになると、危機感を持っているところでございます。
次にご質問の3点目についてお答えを致します。
これまでも申し上げていますとおり、医師確保が最良の常習策でありますが、当面大幅な収入の減少が予想される中、
市立病院と致しましては、現状の診療体制の中で上位施設基準の獲得や患者指導の増加策などを検証し、
実施することで、できるだけ増収を図ることに務めているところでございます。
具体的に申し上げますと、看護師の配置基準を本年7月より10対1から7対1と上位施設基準の獲得、
更に薬剤管理指導、栄養食事指導強化などにより、指導料の算定件数を増加させているところでございます。
また、今年度新たに消化器系内科師に赴任を頂きましたので、10月から人間ドックの再開を予定いたしている所でございます。
次に大きな2点目の「大田市立病院改革プラン」について、ご質問の1点目、
策定以来どの時期に点検・評価がなされてきたのか、またその内容ついてにお答えを致します。
「市立病院改革プラン」につきましては平成21年3月に策定し、外部有識者などからなる評価委員会を設置し、
年単位で進捗状況を点検・評価することと致しております。
「改革プラン」における評価委員会開催のスケジュールでは、平成21年において、
第1回を開催する予定でございましたが、医師不足が加速し、本年4月には外科・整形外科の常勤医師が不在になるなど
策定当初には予期せぬ事態が起こる中、
評価委員会の設置及び点検・評価には至っていないところでございます。
ご質問の2点目についてお答えを致します。
回復期リハビリテーション病棟の設置につきましては、「改革プラン」の予定に沿って
看護師確保等、開設に向けた環境整備に努めて参りましたが、看護師確保が進まない中にあって、
更に今年度、整形外科の常勤医師が不在となり、その施設基準の取得も現在できない状況となっておりまして、
今後、医師・看護師の確保状況を見ながら検討していくことと致しております。
ご質問の3点目についてでございます。
ご質問の1点目でもご答弁を致しましたが、現在、外科・整形外科の常勤医師不在による救急告示の取り下げ、
診療体制の変更など病院運営に大きな変化が生じてきているところでございます。
このため当初策定の「改革プラン」につきましては、大幅な見直しを余儀なくされるものと考えておりますが、
今後十分に分析・評価することにより公立病院として果たすべき役割、すなわち地域生活の安全・安心のための
医療を安定的かつ継続的に提供していくという役割を
改めて検討していきたいと考えているところでございます。
以上でございます。
【市民生活部 部長】
続きましてご質問の「大田市独自の医師確保施策と大田医療圏域のネットワーク化」についてお答えを致します。
当圏域の中核病院であります大田市立病院におきましては、深刻な医師不足により、現在救急告示の取り下げを余儀なくされ、
安心・安全な市民生活を守る上でその回復は喫緊の課題となっているところでございます。
医師並びに看護師の確保に向けた特化し施策が必要だと思うが、につきましては、
4月より市立病院内に「医療従事者確保対策室」を、本庁内に「地域医療政策室」を設置を致しまして、
関係機関と連携を図る中で医師・看護師確保に全力で取り組んでいるところでございます。
6月には消化器内科の医師着任に結びついているとこでございます。
これまでに医師を始めとする医療従事者の負担軽減、雇用条件、雇用環境の充実を図るために、
電子カルテの導入、医療クラークの配置や院内保育所の設置等、行ってきているところでございます。
また、臨床研修指定病院と致しまして、魅力度アップ、また、赴任医師に対する研修資金貸与条例の制定等行なうと共に、
就学を促す為に各種媒体や仲介業者を活用致しました医師・看護師の募集、就業希望医師との面会、
また、看護師就職キャンペーンへの参加、看護職員確保の為の就学資金貸与制度の実施など
考えられるあらゆる対策を講じて参っておりまして、市と致しまして必要な経費を支援を致しているところでございます。
一方、中・長期的対策と致しまして、近い将来、大田市の地域医療の担い手となって頂ける
島根大学医学部の大田市からの地域推薦枠学生に対しまして、
情報発信、また、意見交換等行いながら、つながりを深める活動を行ない、
先般、学生との意見交換を行ってきているところでございます。
また、中学生・高校生に対しましても将来の医療従事者となる意識の醸成を図る事を目的と致しまして、
講演会・セミナー等を開催を実施しているところでございます。
医療圏内におきまして、自己完結を目指した医師確保に向けまして県央保健所や各市町村間での
連携の強化が必要だと感じるが、につきましては、保健所の主催によりまして、圏域の医療機関、自治体、消防、保健福祉関係機関等で組織する
「大田圏域地域保健医療対策会議」が設置され、圏域における保健医療体制の構築等について協議・検討を行っているところでございます。
圏域内での自己完結を目指した医師確保につきましては、現状ではそれぞれの
病院・自治体ごとで医師確保の取り組みが成されているところでございます。
地域医療を守る上で、連携は必要不可欠であるものと考えているところでございます。
いずれに致しましても、医師の地域偏在、診療科科目による偏在など一丁一流に解決できないこともあり、
極めて厳しい状況ではありますが、地域医療提供体制の整備や大田市の最優先課題でありまして、
一日も早く、安心して医療が受けられる体制の確保に向け、全力で取り組んで参ります。
以上でございます。
というような答弁でありました。
更に、再質問の内容とそれに対する市長の答弁を後日アップしたいと思います。
27日には「大田市立病院医療確保対策特別委員会」も開催されます。
皆様のコメント等お待ちしております。