皆様の手元に「広報おおだ4月号」が届いたでしょうか。
私的に注目したのは、P8から3ページ渡っての「平成23年度決算の財務状況」です。
いわゆる財務4表を記載してあるのですが、会社経営者及び財務・経理担当者は
まだしも、普通の家庭の方がご覧になって理解ができるのでしょうか。
「貸借対照表」「行政コスト計算書」は数字的にはなんとなく理解できるかもしれませんが、
純資産変動計算書などは、結果は説明してあるものの、その要因については説明がなく、
今の財務状況について良いのか悪いのか大方の市民の皆さんは判断に困る紙面だと感じています。
紙面のスペースに限りがあるのも理解できますので、ホームページで詳しくと思い、
P9の上段にあるように大田市ホームページから「平成23年度 財務書類4表」で検索。
ヒットしません。仕方なく組織別情報の「財政課」の「決算」から入りました。
うーん。これも財政用語だらけで、理解しにくい。
ならばと思い、ここで一般家庭的に説明してみます。
金額の単位を1000 分の1にし、億円から万円に置き換えてみました。広報片手にご覧ください。
(すべて連結ベースでの計算になります。)
■貸借対照表
資産の総額は1456万円。
そのうち家・土地・自動車などの財産(有形固定資産)が1285万円
株・定期預金・国債等債権など(投資等)が69万円、手持ちの現金・普通預金など(流動資産)が87万円などです。
住宅ローン等が562万円残っていて、家や土地などの購入資金として援助してもらった額や自己資金として
すでに支払った額は894万円ほどあり、これが純資産になります。
■行政コスト計算書
食費や光熱水費、医療費や子どもの学費など、日々の生活にかかる支出(コスト)が377万円ありました。
■資金収支計算書
給料・仕送りなどの普段の生活での収支から日常生活費の支出(食料、衣料、日用品、光熱水費、教育費、娯楽費など)
を引いた額(経常的収支)は57万円の黒字。
家賃収入・マイホームや車の購入のための預金取崩し・借金から車・家具の購入額の差し引きは(公共資産整備収支)は
8万円の赤字。
車の売却等あったがローンの返済や定期預金の積立て、また子どもへの仕送りなど資金の借入れや返済は48万円の赤字。
平成22年度末の財布の中身は72万円であったのが、平成23年度末では73万円で1万円ほど財布の中の現金が増えた
ということになります。