あごう ひろゆきの「集志貫徹」 ブログ

生まれ育った「大田市」をこよなく愛し、責任世代の一人として、先頭に立ちがんばっています。皆様との意見交換の場です。

平成23年度 産業建設委員会 行政視察

2011年10月07日 16時47分38秒 | 想・有・独・言

10月4日(火)から6日(木)までの2泊3日の行程で産業建設委員会は滋賀県に行政視察へと出掛けさせて頂きました。

今回の行政視察のテーマは「観光産業」です

訪れたのは琵琶湖の湖西の長浜市と近江八幡市でした。

いずれの地も織田信長を始め、豊臣秀吉や他の多くの武将の影響下に形成された歴史を持つ市で、

その歴史的裏打ちをうまく利用しながら現代の街に生かした観光地として成功しています。

初日は人口12万5千人の長浜市。

ここは大河ドラマの浅井三姉妹のふるさとという話題性もあり、多くの観光客が見受けられました。

大河ドラマでこの周辺が取り上げられるのも3回目とあって、戦略的に観光関連の産業に波及効果が及ぶよう工夫をされていました。

しかし、元々は中心市街地への求心力低下を危惧した皆さんが、第三セクターにより黒壁スクエアーを作ったことで、

商店街の復活と観光産業が上手く結びついた事例により、商店街活性化の先進地事例に必ず登場するところです。

また、長浜市は「長浜市観光イノベーション戦略」を策定し、平成20年度から10年間で宿泊客30万人を60万人へと倍増計画を打ち出しています。

観光協会の事務局長さん曰く「絵に書いた餅」的要素は否めないものの、

官民一体となって観光産業の波及効果推進にむけて頑張っている印象でした。

続いて2日目は、彦根城に立ち寄り、そのお膝元にある「夢京橋キャッスルロード」という大正ロマンのたたずまいで整備された商店街に立ち寄り

人口8万強の近江八幡市に入りました。

ここでまず、瓦ミュージアムを見学いたしました

かつては、琵琶湖の水郷と豊富な粘土に恵まれて一台産業で栄えたそうで、その歴史的価値を保存する為に作られた施設です。

しかし、行財政改革のあおりと、ほとんど壊滅的な瓦産業の衰退で、来年度からは指定管理者制度として運営が決定しているとの事。

続いて、市役所で担当の方より「重要文化的景観について」と「水郷ブランド農産物について」の説明を受け、産直店を視察いたしました。

水郷を中心とした水田、里山、集落などの素晴しい風景を守り育む状況については、大田市にも当てはまる地域があると思います。

大いに参考になりました。

3日目は近江商人についての講義を受け、重要伝統的建造物群保存地区を見学し、帰路につきました。

両市を見学した感想ですが、まず行政が積極的にかつ、集中的に予算投下して民間をリードし、

その行為に民間が十分に答えた結果がまちづくりに現れているといった印象でした。

また、観光客誘致には戦略的な計画が練られ、それを官民一体となって実行されていますが、

観光協会等が果たしている役割が、非常に大きいという事です。また、その役割を確実に担っているという事が

成功のキーポイントのような気がいたしました。

大田市も石見銀山世界遺産登録5周年イベントや三瓶のアウトドアを中心とした観光の構想を

是非とも活かしていかねばなりません。

より戦略的に実行できるようひとつひとつの構想に実現性のある、また実行的で波及効果が増大する計画を、

なるべく細部に渡って組み立てる必要があると思った次第です。

平成23年度 産業建設委員会 行政視察


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