大田市のホームページは何を目的として、誰に向かって、何を通知もしくは発信しようとしているのですか?
というコメントを以前頂きました。
私はホームページの役割として次の大きな目的があると思います。
1.開かれた市政の実現
2.市民参画と協働によるまちづくりの推進
3.市民とのコミュニケーションの充実
4.便利で安全・安心な生活の実現
です。
「開かれた市政の実現」に関しては行政情報の開示が主であります。
ホームページは自治体の顔であるわけですから特にトップページは重要な役割を担っています。
ホームページには大別すると市民と圏外アクセス者がいる訳で、それぞれ訪れる動機が異なると考えます。
すなわち、頻繁にアクセスする市民を中心とした「リピーター」と継続的に訪れることが少ない「ゲスト」に
分かれるため、それぞれに区別したコンテンツの提供のための、メニューページの構成が必要になります。
一義的には市民向けの情報提供が不可欠であり、続いて仕事や観光などの目的で利用する人への情報提供が必要になります。
市民向けコンテンツはその有用性が重要であり、市の基礎的な情報より、随時更新された最新情報や生活に密着した情報が
必要になります。
仕事や観光目的の人には市の基本的な情報など半ば普遍的な情報が求められると思います。関係団体等のリンクも多いほうが
良いかもしれません。
「市民参画と協働によるまちづくりの推進」の観点から言ってもコンテンツは最新の情報を提供することが重要です。
行政内部の情報と大田市内での最新情報を市民が即座に入手し、民間レベルで協議する資料としてホームページは宝庫と
言っても過言ではないと思います。宝庫に即した情報の充実を求めます。
「市民とのコミュニケーションの充実」においては、意見集約や質問・問い合わせ、苦情、政策提案等の市民との
コミュニケーションやフィードバック機能としての充実を求めるものです。
ご意見箱やパブリックコメントやWebアンケート等もこの機能にあたると思います。
一方的な情報の提供だけでなく、市民参加型のホームページを目指して欲しいと思います。
これを推進するには掲示板の設置等が考えられます。
掲示板は個人のプライバシーの侵害や公的にふさわしくない内容等が掲載される恐れがあり慎重に検討しなくてはなりません。
そこで、ブロック別に管理者を任命して登録会員制度とし、パスワードを発行して、メンテも管理者に委託するというのはどうでしょうか。
ブロックごとのテーマを決めながらフォーラムみたいな形で運用できると理想だと思います。
これは事業者向けの連携・連帯ツールとして製品の共同開発や異業種連携等の情報共有の場にも成り得るかもしれません。
総括的に言いますと、まず、大田市には公式ホームページの運用規程がありません。
運用規程において、基本コンセプトを明確にする必要があると思います。
わたしは、「誰もが」「いつでも」「どこでも」利用や参加ができ、その機能が「分かり易く」「使い易く」「充実」した
ものであり、そこに最新情報を「迅速」に提供される場であり、
「魅力ある地域の情報」を国内外に向けて発信し、PRするとともに、行政と市民が双方向の情報交流と情報共有ができる場に
するべきと考えます。
今は各担当課が直接ページを更新するシステムになっています。
全庁で横断的にホームページの充実に向けての取組み方法を今一度議論する必要があるのかもしれません。
大田市のホームページを訪れる人は最初は誰でもゲストです。
しかし、有用なコンテンツがあればあるほどリピーターとなり、訪れる回数が飛躍的に増えるはずです。
この実現に向けて更なる充実を求めたいと思います。