退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#784:パーティーでの議論

2016-12-19 20:14:02 | アメリカ便り
今朝はなんとマイナス1F、つまり、-20度ぐらいです。
雪も路面に少々残っていて非常に寒いです。
先日のハッピーアワーはキャンセルになって正解でした。

土曜日の夜は友達のところで夕食会。
アイスバーンのところを主人の4駆動スバルで行きました。
最初は命より大切な(大げさですが)新車のスバルをアイスバーンで運転したくなかったんでしょうね、一生懸命私の車のアイスを削っていました。
“ちょっと、何やってんのよ。馬鹿じゃないの(とはいいませんでした)、こんなつるつるのところを、タイヤがつるつるの私の車でいけるわけないでしょう”。
主人も納得したようで、素直に私の言うことを聞いてスバルで行きました。
でもこの新車のスバル、先日鹿に襲われて前が引っ込んでいるのです。
“運の悪いやつ”。

ところで今日の御題ですが、パーティーや職場で話していけないことがあります。
宗教と政治です。
私はそれをやってしまったのです。
私は政治というか戦争について討論をしたのです。
対戦相手はドイツ系アメリカ人。
5年ほど前になくなった父親がフィリピンで日本軍の捕虜になったとのこと。
そこで虐待を受けたそうです。
だから、もう最初から日本軍は悪い、残酷だ、太平洋戦争は日本の植民地主義が始めたんだ、なんだこんだと、これに慰安婦や、南京という言葉が入ってきたら、“あれ、本当にあなたドイツ系?ひょっとして韓国やら中国が入っているんでない?”と聞きたかったですが。

ドイツ、イタリア、日本は3国同盟を結んで世界を植民地にしたかったとか、ありえないことを目の色を変えながら述べまくりました。

この人、昔、同じ職場で働いていましたが、研究職の私と違いどちらかというと政府とのやり取りをやるほうだったので、そんな人を相手に弁論会を開いたって、私に勝ち目がないことは明らかなので私が3割ぐらい話して向こうが7割ぐらい話しました。
それに議論となるほど私は戦争のことを知らないし、このような人は絶対に心情を変えないのも知っているから。

太平洋戦争は、日本が植民地支配のためた始めたものと言い張る。
私はチャーチルとルーズベルトがアメリカが第2次世界大戦に参入できる口実を作るため、日本が戦争を始めるように仕向けたものなどなどいろいろいったけど聞く耳立たず。
資材がない日本は最初から勝つわけがないとわかりながら、パールハーバーアタックをした。
考えただけでもかわいそうですね。
もちろん日本が。
おまけに東京大空襲、広島、長崎の原爆。
それでもアメリカに謝罪を求めない日本、立派だけど、それではグローバルな世界では損をするだけです。

フィリピンで父親が捕虜収容所で虐待された、日本人は残虐だとこの元仲間はいいますが、一応、捕虜として捕まえられ少しは生きる望みが与えられたアメリカ人捕虜と、“捕虜はとるな”というマッカーサーの命令の元、両手を挙げ投降しながら次々に銃殺されて行った日本兵のどちらがよかったんでしょうか。
こんなことを言い合っていたら終わりがない。
とにかく、アメリカは南太平洋で日本兵虐殺をやっていたし、ヨーロッパでもドイツ兵を100万人死に追いやったといわれています。
ホロコースト的なことを十分すぎるぐらいやっていたのですが、忘れるんですよね、都合の悪いことは。
そして自分たちを美化する。

日本軍が正しかったなんていいません。
所詮戦争は, Evil Vs Less Evil の戦いなんです(と以前アメリカ人のジャーナリストが言ってました)。
巻き込まれる人たちにとってはたまったものではありませんが。

でも、日本ははっきり自分たちの立場で世界に事実を伝えなければならないです。
じゃないと次の慰安婦やら南京問題が将来起きるかもしれません。

次回は経済、チャイルドレイバーを題とした議論についてです。

ハブグレジュンタのマミー