細沼園のお茶飲み話

お茶の時間のひとときに、思いつくまま書きました。

二月三十日

2008-08-16 20:04:25 | 読書メモ さ行
 二月三十日  著者 曽野綾子

≪内容≫
人間は生きようとする。
あり得ない日までを・・・・。

宣教の夢破れた異郷で、絶望の淵に沈もうとしていた修道者が書き残した、
本当はあるわけのない日付の日記・・・・。
出会いと別離、憎しみと悲哀、裏切りと貧困、
病苦と戦禍、そして信頼と愛。
人間が、一つの運命に直面する「その時」を達意の筆に捉えて、いま、
この人生という旅を続ける者を見守る道標とも言うべき、13の短編小説。


温かな手

2008-08-16 15:51:22 | 読書メモ あ行
 温かな手  著者  石持浅海

《内容》
大学の研究室に勤める畑寛子の同居人・ギンちゃんは名探偵。
サラリーマンの北西匠の同居人・ムーちゃんも名探偵。
人間離れした二人は、彼らが遭遇した殺人事件や騒動を、鮮やかに解き明かす!
一風変わった名探偵とそのパートナーが活躍する、著者渾身の連作集。

             (紹介文より)

―――そのときわたしが心の安定を維持するために走ったのが、やけ食いだ。―――それなのに、わたしの体形は事件前と変わらず、スリムなままに保たれている。なぜならば、余剰カロリーをギンちゃんが吸い取ってくれているからだ。というわけで彼は今現在、わたしの健康維持装置として機能している。―――
いいねぇ・・・ギンちゃん、私のところにも来てください。若いひとじゃあないとだめですか?