細沼園のお茶飲み話

お茶の時間のひとときに、思いつくまま書きました。

風をつかまえて 高嶋 哲夫

2009-06-24 23:46:32 | 読書メモ た行
風をつかまえて   著者 高嶋 哲夫

《内容》
北海道の破綻寸前の小さな町。起死回生の町おこしとして、町の小さな鉄工所が「風車」を造ることになった。地域と家族の再生をかけた父と子の姿を描く、感動の書き下ろし青春小説。
          (紹介文より)


―――どんなに忘れようがないと思っていたことでも、時とともに記憶は薄れていくのだ。そうしなければ人はいきられないし、それが人が生きていくということなのだろう


たまさか人形堂物語 津原 泰水

2009-06-24 23:45:33 | 読書メモ た行
たまさか人形堂物語   著者 津原 泰水

《内容》
祖母の形見の零細人形店を継ぐことになったOL澪。押しかけアルバイトの人形マニア、冨永くんと謎の職人、師村さんに助けられ、お店はそこそこの賑わいを見せていた。「諦めてしまっている人形も修理します」という広告に惹かれ、今日も傷ついた人形を抱えたお客がやってきて澪たちは東奔西走することに。チームワーク抜群の3人の活躍が始まる。
           (紹介文より)


―――「なんとはなし、淋しくなるもんですね」と私たちの気分を代弁した。
私たちの静かな日常が戻ってきた。静かと感じてしまう人間の不思議。麗美は一言も発しはしなかった。騒がしかったのは私たちの頭の中だ。