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細沼園のお茶飲み話

お茶の時間のひとときに、思いつくまま書きました。

あした咲く蕾  朱川湊人

2009-12-13 21:46:33 | 読書メモ さ行
《内容》
「赦されること」と「受け入れられること」それがこの世の中で、一番うつくしいことだと思いませんか。世界一、うつくしい物語。
       (紹介文より)

☆☆☆☆☆
―――きっと世の中には、自ら進んでのら犬になった犬はいない。ほんのわずかでも、愛されていること――――自分が誰かに必要とされていることが実感できれば、踏み外しかけた道を戻ることもできるのではないかと思う。

誰かと暮らすということ 伊藤たかみ

2009-12-13 21:35:59 | 読書メモ あ行
《内容》
当たり前の幸せは、当たり前そうに見えれば見えるほど手に入れにくいものなのです。うまく気持ちを伝えられない不器用な男女、倒産寸前の店を抱える夫婦、離婚してひとり暮らしを始めた女性…ひとつの町に浮かび上がる、著者新境地のハートウォーミング・ストーリー。
          (紹介文より)


☆☆☆☆☆
―――当たり前の幸せは、当たり前そうに見えれば見えるほど手に入れにくいものなのです、と。


誰かと暮らす前に読めればいいなぁ。

後悔と真実の色 貫井 徳郎

2009-12-13 21:32:24 | 読書メモ な行
《内容》
あの強固な呪縛から、いつか解き放たれたかった。若い女性を襲い、死体から人指し指を切り取る連続殺人魔「指蒐集家」が社会を震撼させている。警察は、ネットでの殺人予告、殺害の実況中継など犯人の不気味なパフォーマンスに翻弄され、足がかりさえ見えない。その状況下、捜査一課のエース、西條輝司はある出来事を機に窮地に立たされていた―。これは罠なのか?被害者たちにつながりはあるのか?犯人の狙いは何か?緻密な構成で不器用に生きる男たちを活写する傑作長編。
          (紹介文より)


―――己の仕事に対する矜持が、現実という名の鑢でごりごりと擦られているようだ。削られた矜持は、半分になって胸の奥底に溜まっていく。矜持の粉が自分を呑み込むのが早いか、矜持そのものが消え失せるのが早いか、


―――若い頃には、年を取ればそれなりの貫禄や威厳がついてくるものと考えていたが、どうやらそれは間違いらしいと認めざるを得なかった。生来の軽薄な性格は、たとえ髪に白いものが交じる年になっても改まりそうにない


―――もし時を遡ることができるなら、愚かな己を力ずくでも戒めるだろう。しかし現実には過去は帰ってこず、殺伐とした生活がここにあるだけである。後悔は体の細胞ひとつひとつを食い破るほどに深い。

    

生首岬の殺人 阿井 渉介

2009-12-13 20:36:31 | 読書メモ 

《内容》
都内の住宅街で偶然カメラマンが写真に捉えた、男の生首をくわえた黒犬の姿。そして時を同じくして、女性銀行員の誘拐事件が発生。犯人の要求は、指定する5つの会社に融資を行うこと。各社は倒産寸前という共通点のほか、何のつながりも見当たらない。奇妙な二つの事件の、点と点が結びついた先には…。
         (紹介文より)

K


ラットマン 道尾秀介

2009-12-13 07:49:57 | 読書メモ ま行
《内容》
結成14年のアマチュアロックバンドが練習中のスタジオで遭遇した不可解な事件。浮かび上がるメンバーの過去と現在、そして未来。亡くすということ。失うということ。胸に迫る鋭利なロマンティシズム。注目の俊英・道尾秀介の、鮮烈なるマスターピース。
       (紹介文より)



―――日々は過ぎ、人々は祈り、また新しい一年がやってくる。時間の経過とともに、見たもの聞いたものの色彩は等し並みに薄らいでいく。ある日どこかで立ち往生し、振り返って背後を見たとき、飛び石のようにそこに残っているのは過ちばかりだ。

天切り松闇がたり 第1巻 浅田次郎

2009-12-13 07:23:19 | 読書メモ 

《内容》
夜更けの留置場に現れた、その不思議な老人は六尺四方にしか聞こえないという夜盗の声音「闇がたり」で、遥かな昔を物語り始めた―。時は大正ロマン華やかなりし頃、帝都に名を馳せた義賊「目細の安吉」一家。盗られて困らぬ天下のお宝だけを狙い、貧しい人々には救いの手をさしのべる。義理と人情に命を賭けた、粋でいなせな怪盗たちの胸のすく大活躍を描く傑作悪漢小説シリーズ第一弾。
           (紹介文より)

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