細沼園のお茶飲み話

お茶の時間のひとときに、思いつくまま書きました。

美しき一日の終わり   著者 有吉玉青

2014-11-27 22:50:40 | 読書メモ あ行

《内容》

ある日、父が家に連れてきた少年は秋雨と名乗り、美妙より七つ年下の異母弟であった。それから五十余年、互いへの思いを心の奥底に秘め、それぞれの人生を歩んだ二人は、取り壊しの決まった、古い家で再会する。ともに暮らした幼い日々をなつかしみながら、長い歳月を慈しむように来し方を語り始めた。生涯のすべてを一日に込めて、至高の愛の姿を描く恋愛長編小説の新境地。   (紹介文より)

 

―――空には雲が流れてゆく。寂しい。何も、何もままならない。でもそれが人生なのだろう。やるせない気持ちに何とか折り合いをつけ必死にその日を明日につなげて生きてきたからこそ、今日のこの美しい日がある。

―――寄り添っても寄り添っても足りず、より近くに行きたいと、どこも離れたところがないようにぴったりと合わさって、ひとつになりたいと願うかのように。


夕暴雨   著者 今野敏

2014-11-27 02:21:55 | 読書メモ 

《内容》

東京湾臨海署の庁舎が新たに完成し、安積剛志警部補たちは、その引越しに忙殺されていた。同時に、捜査一課も規模が拡大され、本庁から、安積にライバル意識を燃やす相楽が強行犯第二係に赴任してきた。そんななか、湾岸地域の大規模イベントへ爆破予告が出された。安積班と相楽班は、警戒警備にあたるが、ネット上に書かれた予告は狂言に終わる。だがまた、翌週のコミックイベントへも爆破予告が書き込まれたのだ。迫り来るイベント日。そして当日、最悪の事態が・・・・・・。大好評シリーズ、待望の長篇。    (紹介文より)


小暮写真館 上   著者 宮部みゆき

2014-11-27 01:21:36 | 読書メモ 

《内容》

――この写真には謎がある。人の本音はときどき、思いがけない形で姿を見せるから。家族とともに古い写眞館付き住居に引っ越ししてきた高校生の花菱英一。変わった新居に戸惑う彼に、一枚の写真が持ち込まれる。それはあり得ない場所に女性の顔が浮かぶ心霊写真だった。不動産屋の事務員、垣本順子に見せると「幽霊(そのひと)」は泣いていると言う。謎を解くことになった英一は。待望の現代ミステリー。  (紹介文より)