旧中村家住宅 (国登録有形文化財)
中村家住宅主屋は、全国的にも珍しい幕末期の和洋折衷住宅です。建築当初は三階建てでしたが、関東大震災後、三階部分は取り除かれ二階建てとなっています。建築を手がけたのは鎌倉大工の石井甚五郎で、10年の歳月をかけ完成したと伝えられ、詳細な板図が残されています。建物の特長は、一回の外観は和風の要素でまとまっていますが、二階は外壁を海鼠壁とし、洋風の要素として軒を曲線の白漆喰で塗りこめ、正面に縦長の窓を配しています。
長屋門は桁行63尺(約19m)の長大なもので、主屋と同時期の慶応年間(1865~1867)に建築されたと推定されます。長屋門としては一般的な形式ですが、通常、柱は4寸(約12cm)角程度であるのに対して、この長屋門では5寸(15cm)角の柱が使用されており、冠木も太く、創建当時は豪壮な趣を呈していたものと思われます。長屋門の外壁は朱色の漆を塗った形跡があります。 (説明文より)
旧中村家住宅
場所 相模原市南区磯部1734
開館時間 午前9時半~午後4時
休館日 月曜日~水曜日(但し祝日は開館、12月29日~1月7日)
入館料 無料
車は勝坂遺跡公園の駐車場にとめました。