ついに最終回。
雨降って地固まる、といえば安易すぎるか。
いろんな人が、それぞれの「覚悟」を見せた回であった。
自分の命を使って強烈な「お題」を残した亜希子さんや、
重役相手に大プレゼンぶちかます向島さんや、
守りたい人を信じて佐渡まで追っていった奥居さん。
マスコミを巻き込んで闘う一ノ瀬さんや、
リークの犯人はお前かと問いただされたとき、
自分が背負う決意の顔をした大野くん、
みんな、信念を曲げない姿が、なんだかすがすがしかった。
ラスト間際の、奥居さんが生命保険の受取人を
亜希子さんから自分の娘に名義変更するシーン、
憑き物が落ちたような、穏やかな表情が印象的だった。
傷ついていながらも、「騙されているとわかっていても
彼女にすがりたかった」と、自分を見つめ直す奥居さんは
悟りを開いた人のようだった。
その奥居さんに、改めて深く頭を下げる大野。
立場は違えども、同じ死の淵を見て戻ってきたような、
通じ合う感慨があったのだろうな。
こだわることはないかもしれんが、やはり「ドラマ10」
より「土曜ドラマ」に近い内容だった。
いずれにせよ、毎週の楽しみが、ひとつ減ってしまってさびしい。
全7話って短いなあ。