博多へ行ったいちばんの目的はAMUSEUMのポスター。
もうひとつの目的は「MUSEUM」、
【キューハク】こと九州国立博物館に行くことだった。
このときキューハクでは
「京都 大法恩寺 快慶・定慶のみほとけ」展を開催していた。
去年、トーハク(東京国立博物館)で開催されたときから気になっていた特別展だ。
ここでめぐり合えるとは、これまさにご縁でないか。
運慶、快慶なら断然「
快慶推し」の私は
この展示がおわらないうちに博多に行こうと決めた。
快慶、定慶作の超かっこいいビジュアルイケてる仏像たちが、
博多行きたいな~、どうしようかな~とグズグズしていたわたしの
背中を押してくれたのだった。
太宰府天満宮を通り抜けた山手にあるキューハクは
広々として静かで森に囲まれて、とても環境の良いところ。
併設のカフェも窓が大きくて気持ち良い。
ミュージアムショップでは「聖おにいさん」と特別展のコラボグッズも売っていて、
ブッダとイエスが着ている「快慶」と「定慶」のTシャツを買おうか
相当悩んだ。
帰り道、太宰府天満宮の参道は修学旅行生と外国人観光客でごった返しているので
素通りして駅へ向かった。
西鉄の太宰府駅はプラットフォームがすでに神社みたいだ。
運よく
観光列車「旅人」が止まっていたので乗って帰る。
「旅人」の車内には「願いごとの紙」と祈願箱が設置してあって、
願い事を書いた紙を祈願箱に入れておくと、竈門神社(かまどじんじゃ)に奉納してくれるという。
ちょっと気恥ずかしいけど、
せっかくだから旅の思い出作りにのっかろう。
健康や家内安全を願うのもわるくはないが、現実的すぎてつまらない。
となれば願うことはひとつしかない。
ここは振り切って、歯の浮くほど乙女チックに。
これからも中丸くんたちとたくさん会えますように。
いや、たしか
3人がずっといっしょにいられますように。だったか、
そのようなセンチメンタルな願いを書いて箱に入れた。
もう神様にお願いする必要なんてないよと彼らは笑ってくれるだろうか。