315回目の「まじっすか」はコレクター部屋シリーズ第12弾。
ひとりめは、シンデレラに魅了されて30年の男性。
1000点以上のコレクションの中で、おすすめグッズは暗闇で光る「ガラスのくつ」。
ぽうっとわいてくる光を見ていた中丸くんは、
ロマンティックな舞踏会とは違うほうに発想がいったみたいで、
「ガラスの靴って
くつ擦れ半端ないですよね。」
夢がない。けど笑いのつぼにはまる。
ガラスの板に光を当てて絵を投影する、スライドショーのようなものを鑑賞していると、
シンデレラがお城の階段を駆け下りる名シーンが登場。
中丸くんは、
「あー、ここで靴おいていくんですね」なんて言っているが、
靴を「落とした」のではなく「置いていった」のだとしたら
おそろしく計算高い女だ。
シンデレラの人物像が根底から変わってしまう可能性あるぞ。
シンデレラのお話は時代や国によって違いがあって、
コレクター氏が一番衝撃を受けたのはグリム童話の絵本。
意地悪な姉が母親に言われて足を切ろうとしている場面が描いてある
シンデレラの姉たちは足が大きくて、ガラスの靴が入らない。
そこで母親は上の娘につま先をを切っておしまいと言い、
下の娘にはかかとを切っておしまいと言う。
王妃になれば歩かずに済む。と、地位と富への執念がすさまじい。
しかし、そこまでして王妃になりたいくらい、当時の女性の
社会的地位は低かったのかもしれない。
たしか原作では、せっかく足を切ったのに花嫁に選ばれなかった姉たちは、
なおもシンデレラに取り入ろうと結婚式についていって、
鳥に目玉をえぐり取られるのではなかったか。
負けた者は完膚なく潰す。容赦ないよ、中世ヨーロッパ。
2人目のコレクターはカピバラ大好きの男性。
部屋の壁には写真がびっしり、棚にはグッズがどっさり。
12年前、夫婦で旭山動物園に行ったのがきっかけでカピバラのとりこになり、
今でも年間100日は動物園に通っていると言うご主人、
開園から閉園までずっとカピバラの前にいて、撮った写真は30TBもあるそうだ。
平和そうな写真やキャラクターグッズに囲まれてリラックスした中丸くんは
カピバラになりきって訪問記念の写真を撮ることに。
茶色いもこもこのかぶりものを頭に乗せ、準備完了。
今までいろんなキャラクターを被ってきた中丸くんだが今回もまたよく似合っている。
カメラを持ったご主人は、床を指さし、その辺でカピバラぽくなってと雑な指示。
こんな感じですか?コロンと横になる中丸くん、かわいい。
さらに、カピバラってこんな恰好しますよねと、肘をついて上体を起こし
足をよこに流した裸婦像のような姿勢に。
カピバラなのに、横ずわりが色っぽい
最後に奥様の感想を聞くと
始めの頃はいっしょに動物園に行っていたけど、7~8年前からお互いソロ活動をしているとこのと。
大きな声では言えないけれど、いささかうんざりだとか。
顔出しNGの奥様の、声だけの「うんざり」が生々しかった。