眼鏡こわれた。

正月に、叔母の家で火鉢をもらった。

火鉢で餅を焼いて、鉄瓶で湯をわかして玉露を呑むのが夢、と話していたら
使っていない火鉢があるからと出してきてくれた。

灰やら炭やら火箸やら、少しずつ道具を買い足し、
ときどき火を起こしては、炭のあかあかと燃える色を見て楽しんでいる。
ただし、玉露と餅にはまだ到っていない。


ゆうべ、炭の具合を見ようと思って火鉢をのぞいたとき、
眼鏡を外して椅子の上に置いた。

数分後、そのことをあっさり忘れてめがねの上にすわった。
モロにま上にすわったので、両方のつるが完全に折れ曲がった。

新しいのを作りに行かねば。


そろそろ眼鏡を作りかえなきゃと思いながら
２～３年ぐずぐずしていたんだけど、
こんなふうに新調の機会が訪れるのね。