まぁまぁ、そう言わないで見ておくれーーー。
籐のかごを作っていたのは・・・やっぱり30年くらい前かな。
京都で暮らしている頃に、近くのマンションに住む
お友達のお友達が編んでいて。
普通のパンかご。果物もよし。
でも私ね、基本「友達の友達は友達じゃない」と
思っている^^;ので、
ご挨拶程度に一度お邪魔しただけで。
(こう見えて書くのはドンドンジャンジャンいけちゃうんですけど、生身の人間はちょっと苦手で。世が世なら、ずーーーーっと引きこもって、一人チマチマやっていたいネクラ野郎なんです)
作品を見せて頂き
「へぇ~、こんなの自分で作れるんだーーー!」と。
欲しかったジャストサイズの四角いかご
早速本屋さんへ行き、まずは一冊「籐の本-初心者編」を購入。
「ふむふむ、なんか面白そうヽ(^。^)丿」
本好きなのでね、活字は一度読んだら不思議とドンドン頭に入ってくる。(それを記憶できるかはまた別問題。それ、大問題!!)
ただ一人の経験者さんに教えて頂けると言われたんだけど、
何だかその日都合が悪くなったか何かで結局習えず。
友達が習ってきたって言うし、材料も一緒に買ってもらえるってことで。
道具は、霧吹きと鋏と目打ちが必要でしたね。
クリスマスツリー。
これも色が付いていた方が可愛いかも!と勝手に着色。
後ろの鉢カバーは結構複雑で一番大変だった。
これも色が付いていた方が可愛いかも!と勝手に着色。
後ろの鉢カバーは結構複雑で一番大変だった。
巻いてある籐の束をほどいて、必要な量を水かぬるま湯に30分ほど浸けます。
するとカッチカチやろ!の籐が、驚くほど柔らかくなるんです。
で、らく~に編めるってわけ。
この場所にこのサイズのかごが欲しいって思っても
既製品でサイズ合わせはまず無理。
だから上にある茶色の四角いかごは縦横高さを欲しいサイズ
「ぴったり」にして作ったんです。
カモくんですねー。色は編んだ後にラッカースプレーで。
実は当時、第一夫に不穏な気配がありましてね。
私は第一夫のこと好きだったので、完全なる現実逃避です。
好きな人がいるの?かなんか聞いちゃって、うん、なんて言われたら死んじゃうーーー!からね。
狂ったように、他のことなぁ~~~んにも考えなくて良いように、ひたすら籐を編み続ける。
(むしろの上で、あぐらかいて、髪振り乱して編んでるやまんばみたいなの想像しちゃった!?ま、当たらずとも遠からじ)
それで家中籐だらけになってしまって(T_T)
ある日美容院の先生が、
「噂で聞いたんだけど、籐のかご編むんでしょ?ウチの店に置いてみない?」って。
えーーーーー!あの百個以上ある籐のかごが、売れたら片付くわ、お金は頂けるわで万々歳ヽ(^。^)丿って思いました。
でもね、順調に売れすぎて作品はすぐに無くなり、
お茶の先生だかが、展示品のクリスマスベルを生徒さんに
プレゼントしたいと30個も注文されて
あぁ、あたし、おんなじものたくさん作るの楽しくないっ!と
気付いてクリスマスベル納品後、販売は丁重にお断りしたという
お粗末な結末。
こらーーーーー!ガジガジしてんじゃない!!
せっかくの可愛い顔が極悪非道顔になってるよーーーー
今もこんな風に改めて籐のかごを見るとあの頃を思い出して
ちょっと切なくなってしまうポンちゃんままなのでした。
(なら出すな?お説ごもっとも)