生きるのは義務でなく、喜びであります。そのように思えない時は、人生が辛いと感じる時だからです。しかし、その辛さから解放された時、喜びを感じるはずです。そして、その苦しみが、喜びをもたらしてくださったのですから、人生には、必要な事であります。
自分を目覚めさせるのは、自分です。家族や他人から、いくらアドバイスをされても、言う事を聞かないのが人間です。皆さん、「どうせいつか死ぬんだから」と自分で自分に問いかけてみてください。人生の楽しみを、先延ばしにしなくなります。まるで、人生が永遠に続くかのように、いつかいつかと先延ばしする。そして、実現せずに死んでいく。生きる喜び、希望は、限りある人生だからこそ味わえるものであります。
人生は、仏さまがしっかりと私の手を握って、一緒に人生を歩みましょうと導いてくださっているのに、まるで、不機嫌な子供のように、お母さんの握った手を離そうとしているかのようです。しかしながら、仏さまは、どんなに、手をふりほどこうとしても、決して、離したりしないのです。皆さまの人生が、有り難く、喜びであることを、教えて下さるのは、本当は、仏様であります。