Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

がっかりだったけれど楽しかった旅行

2007年02月13日 | 生活
やっと休み。フランス人にとっては大事なスキー休みです。

息抜きにどうしても出かけたくて 旦那さんがお休みの日曜に南仏の方に出かけました。

雨が予報されていたので、せめておいしいものを食べよう と意気込んで行ったんです。
フランスは日曜日はレストランはたいてい閉まっているので、 どこかレストランつきのホテルにしようということに しました。

ロジス・ドゥ・フランス(全国旅館ガイドみたいなもの)が指定したホテルは 部屋は最低限のものしかないけれど、一応きちっとして いる代わりにレストランがとてもいいのでマルセイユ近く オーバーニュという町の近くにこのロジス指定のホテルを 取りました。

入り口は合格。部屋は小さくてがっかり。暖房が上にあるので、部屋が暖かくないし、なんだかのどが痛くなる空気。

まずアペリチフでも、と思って下に行って、テレビを見ながらビールを。

シラク大統領夫人の特集をやっていました。
なかなか興味深いインタビュー番組。
シラク大統領にも別個に婦人についてのインタビューを
していました。

話が横にそれた・・・

なんだか痩せていて首が前に突き出して背中を丸めて歩く おじさんがいて、せかせかとしている。

レストランがあく時間になったのでレストランに入りました。
内装は素敵。でも誰もいない。
少し経ってから年配の御夫婦が入ってきただけ。

先ほどのせかせかおじさんが、「demi pension(夕食つき)で泊っているのですね?」と聞くので「そうです」と答えると、
「メニューは前菜がクリュディテ(いろいろな生野菜の盛り合わせ)、メインディッシュは豚肉のからしソース。付け合せはとろけるようなジャガイモ。デザートはりんごのタルト。」

うーん、それじゃ、うちで食べるのとあまり変わらないメニューじゃなか・・・・と思い、「Demi pension扱いでなくていいですから、ほかのを頼めますか?」
「ご覧のように、誰もお客さんがいないのでねぇ、出来るのは限られます。」といいながらもメニューを持ってきてくれた・・・

       しかし

我々がそのメニューを見ている間に、すでに前菜のクリュディテを運んできているではないか!

ま、いいか。と簡単にあきらめる。
味はよかったです。

ワインはこの地方のものを頼みました。「Garlaban AOC」です。なかなかいけました。

ゆっくりと飲みたかったのに、せかせかおじさんが周りを うろうろして、いかにも早く出てくれといわんばかり。

7時半に食べ初めて8時半には食べ終わっちゃって、がーん。
どうしてこんなことになるんだ。
とにかくゆっくりとおいしいものを食べておいしいワインを 飲んで、という夢はもろくも崩れたのです。

写真はホテルレストランです。