Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

バロックの一週間

2011年01月23日 | 音楽
今週はトン・コープマンを指揮者に迎えての一週間であった。

バッハのカンタータ207aと、モーツァルトのレクイエム。
ノンヴィブラート、長い音の出始めは弱くして音を膨らませる
バロック独特の奏法でこの二曲を弾く。
ノンヴィブラートは清潔な音がし、音が豊かに響く。

テンポはインテンポを維持し、快適である。

私は乗りに乗って弾いて、4日間連続の演奏会で疲れは出たものの、
満足感が大きかった。
同僚のヴァイオリニストは、このバロック風弾き方が気に入らなかったようで、
不満だったといっていたので驚く。
バロックヴァイオリンでなく普通のヴァイオリンでバロック的に弾くのに抵抗が
あったかもしれないが、私は普通のヴァイオリンでバロック的に演奏できたことに
大いなる満足を感じている。
弦楽器が音程がぴったり合ったときの音の幅の豊かさ!何という快感であることか!