Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

娘の誕生日&マスネ「ウェルテル」

2011年01月25日 | 生活
昨日1月24日は長女の誕生日。
結婚した長女は誕生祝を今日することにしている。
われわれは招かれて彼女の家に行く。

昨夜、早目の夕飯を食べているときにその娘から電話がかかってきた。
ほとんど泣き声近い声を聞いて、「何があったのだろう」とちょっとびっくり。

そうしたら自分の誕生日にハンドバックからiPodを盗まれたと言う。
何故だかすぐ近くに人がいるなぁ、とうっとうしく思っていたら、
それがどうも盗人だったようだ。
最近とみに携帯電話などの引ったくりが多くなっているとのニュース。
暴力を加えられなかっただけ幸いであったが、大事にしていて、好きな曲を
たくさん入れて楽しんでいた彼女にとっては相当の痛手だったようだ。

夜オペラ「ウェルテル」を聴きに行く。
インターネットで買った一番安い席。
ちょうど舞台の真上に当たり、舞台全体をくまなく見ることはできないが、
オーケストラピットも指揮者もよく見えて、なかなかよかった。

劇の本質をよく捉えてある演出だった。

指揮は今年76歳のレオポルト・ハーガー。

久しぶりに見るオペラをオペラらしく振る、しかもダイナミックで
オーケストラ全体に丸い音を出させるいい指揮者だ。

最近の若い指揮者に往々にして見られる小手先の指揮ではなく、
長い間培われた経験にしっかりと根ざされた、しかも若々しく
歌手も歌いやすい、指揮。

マスネの音楽のよさを存分に味わえた一夜であった。