その祈祷師によると、埋立地は海であった時に何が起こったか、 入れた土は何が混じっているか判らないので、あまり良くないし、木造から鉄筋にしたので、あちらの動きが活発になったそうだ。2階だった家屋が、3階になり 丁度、霊の通路とも重なったとも 言われた。ただ、それまでも、家族全員大なり小なり影響を受けていたが、今回はかなり危なかったそうである。確かに、体調だけではなく、心の置き場所がなく、落ちつかなかった。
私の住んでいる町は、中心部は古くは江戸時代からの埋立地である。この場所は、明治20年代の埋め立てである。その為、多くの墓地は山にある。その高さが 建物の3階くらいから上である。 だから、その辺を浮遊しているのだろう。
そんな事もあって、私(一人住まい)家に、神棚を造り、天照大御神様と愛媛の一宮である大山祇神様と氏神様のお札を祀った。 数年は大きな災いもなく過ごす事ができた。35歳で始めた水泳のおかげで、シャレコウベにラップとか、理科室の標本と言われた体型も人並みになった。ただ、半年間はあらゆるアレルギーに悩まされたが… 母との関係は 相変わらず 大して良くはならなかった。
私と同じように、その祈祷師にお世話になった人が、毎年、「初祈祷といって年の初めにご祈祷してもらうといい。」と言われ、又、その後10年余りの付き合いが始まった。
その祈祷師のせいではないが、なぜか、私は外出先で、余計なものを付けて帰り、(今ほどではないが)おかしな事が、次々と起きてきた。
でも、その料金は私には高額で、おまけに往復の運賃、宿泊費もいるので、大変だった。が、他には頼る人もいない。 近所の祈祷師のおばさんは、私の目つきが変わっていたら、やさしく声を掛けて、祓ってくれたりしていたが、それでは間に合わなくなっていった。