御神木と言えば、みなさんは神社に在って、あり難いイメージを持っている人がほとんどだと思う。
パソコンを取り替えた頃、ベッドも買い換えた。
数年後分かった事だが、そのベッドの枠木は御神木だった。正確に言うとインドネシア産で、元は現地の人が精霊の木として崇めてたものだった。御神木は神様の物であって、われわれ人間の物ではない。寝かせてはくれない。
元々、地場の悪さもあり、寝相は良くなかったが、一時もじっとせず、ベッドの上をバタバタと動き回り、気づけば、頭が反対方向にあると言うことはしょっちゅうだった。
御祓いをしてもらい、神様に「お許しください。」と御断りをした。私の背中に龍のようなものが見えたという。 それ以来、私は和室に布団という生活をしている。
また、家具を買うのが怖くなった。
妹は子供が生まれたのを機に、2百坪ほどの空き地の横の中古住宅を買った。その家の前の持ち主は栄転されたというので、悪くはないだろうと思って、購入した。
半年ぐらいたった時、1歳にもならない赤ちゃんが、手を上に上げて何かを懸命に払っている奇妙な姿を見た。あまりにもおかしいので私にもその事を言ってきていた。
間なしにトラブルが起きて、祈祷師に見てもらうと、御神木のあったところの上に赤ちゃんを寝かせているとの事。そのままにしていると大変な不良になると言われた。横の空き地は鎮守の森であった名残で、家の無い所は、木で囲まれていた。 程なく、妹一家は引越しした。
ちゃんと神事をしておればこういう事は起きないらしいが、しない事が多いのだろう。