いいお天気が続いて驚くほど雪が消えていく。今日は小学校の卒業式だった。この学校もあと2年で無くなる。生徒数の激減でいかんともしがたし、僕らの時代は同学年が120人からいた。子供の時代になると20人くらいに減って驚いたもんだが、今はもう一桁、それも一人何てこともある。こうなるともう地域の火を、少人数の理想的な学習環境なんてことを通り越していく。この国の濃密な人間関係の中で生きていくにはちょっと違った教育になってしまうだろう。こどもが少なくてこの町もなくなっていくなんて言う人もいるが僕はそうは思わない、人数が減ればその分一人あたりの持ち分は多くなる。自然の中でゆったり暮らすにはそれがいい。でも昔120人いたと言ってもみんな都会に出て行ってこの地に残ったものなどそれこそ一桁なんだ。何もそんなに心配することもない。一人で生きる気概があれば。