茨城県に虎塚古墳というのがあります。これは装飾古墳として大変有名で有り、それが年2回春と秋に一般に公開されるのです。暗い石室に案内されパット電気に照らされたとき,おおっと思わず声が漏れました。1300年の時を経てはっきりとその絵が残っているのです。普通古墳はあけられ盗掘されてるので何も残らず,まして漆喰とベンガラで描かれた絵ですがこれも外気に触れることでほとんどわからなくなってるのが現状なのだそうです。さいわいこの虎塚古墳は盗掘されることもなく1300年の間密封された状態だったのであせることなく絵が残ったのです。
でも古墳の内部に絵を描くというのは誰のために書かれたのだろう。死者の鎮魂のため、あるいは黄泉の国、生まれ変わり、扉を閉められればまっ暗な石室にあざやかな色彩の部屋があるという不思議。