もう4回目の雪下ろしだ。このところ何年も小雪で今年も大したことないだろなんて高をくくってここまで降るとは思ってなかった。でもやっとダンプ押しも屋根に上ることも慣れてきて当たり前に体が動くようになってきた。僕は飽きもせず屋根に上ってるがみんな落下式の屋根に改良して村でも屋根に上るのは僕だけになってしまった。確かに雪下ろしは重労働で危険な仕事だ。でも晴れた日に屋根に上るのは気持ちいいもんだし、何よりこの雪国に生きる者の矜持だと思ってる。でも今はほんとに忙しい生活でその上にこおいう仕事を余分にすることは大変なことなのだ。僕のようにリタイアし時間があってまだ体力も十分というなら雪下ろしを楽しみながらできるだろうが。でも体調崩してなんぎいとかぎっくり腰で動けんとかそおいうときはほんとにドウショーってことになる。そおいうリスクはいろいろあるが僕はそんなに雪国がいやなものとは思わない。ふんわり積もって丸みを帯びた風景は美しい。雪国を知らない人には想像もできないだろうが全く別な風景、別な世界が出現するのだ。