寒波もひと段落、雪下ろしだ。
真っ青な青空、眼下に白い世界が広がる、ああ何てきれいなんだ。と思ってやってるといいんだが重労働、危険、すっかり嫌われてみんな落下式の屋根になったが僕は頑固に雪下ろししてる。日本人の健康寿命は男性72歳なんだそうだが、とっくに過ぎたがぼくはいつまで屋根に上がってんだろう。でも今は天国だ、あの茅葺屋根をスコップ一丁でやってたころにくらべりゃー、前の家はみんな曲がりやだった。曲がり屋は屋根面積のわりに中が広くなるので大きな家を作るのはそれなりに大変だからみんな曲がり屋が多かった。その代り雪堀がおっそろしく大変で忙しい時代になるとみんななくなった。茅葺屋根もなくなった。民家というのは、安価、大量にあるものでつられる、いま日本に安価大量にあるのは鉄とコンクリートである、だから建築は鉄とコンクリートになるのだ。【安藤忠雄】
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